先週吉祥寺散歩にでかけた 友人と2週連続のお花見。
お誘いをいただいて、ちょっとすてきな場所にでかけてきました。
東京湾のアクアラインを渡ったところ、千葉の君津までは高速バスで東京駅から1時間弱。
バスターミナルから友達一家の車で向かったのは、とある造園会社の私有地の山。
聞けば40年前君津のコンビナートに新日鐵が工場建設の折り、グリーンベルトも作らなくてはならず、
新日鉄と一緒に北九州の造園会社がこの土地で山を購入、植樹に必要な樹木を植えたらしい・・・。
その際、すでに自生していた樹木の多くを活かして山を開墾し、今では樹種は500にもなり、
この10年ほど、豊かな植生の山を関係者に公開するようになったとのことでした。
近くで園芸農家をしている友達の家族にくっついて、その山でのお花見の会となったのでした。
全長600メートルという散策路からみえる山桜は、この山の開墾当時の自生種だそうです。
50ヘクタールという広大な敷地に点在する薄紅色の桜たち。
見渡す山あいにみえる薄紅色のグラデーションの桜!とてもきれいでした。
早く到着した人たちは、思い思いの場所でお花見中・・・。
私たちも早速お弁当をひろげました。私も今回は、たけのことワカメ、空豆、げその醤油焼きを持参。
友達は、千葉での名物太巻き(いろんな模様になってる!)と手造りおにぎり。みんなでいただきました。
さくらだけではもちろんありません。散策路を歩きながら、春の花や新緑を楽しみました。
最後にいつ見たのか思い出せない「つくし」を発見!この日は数十年ぶりにたくさんみました(笑)
自生種ばかりの森だけではないこの場所。
2000年の淡路花博「ジャパンフローラ2000」の際、英国王立園芸協会日本支部 が初めて、
活動を具体的な庭として表現した庭の展示が、その後ここに移転・復元されているのです。
約280種類の樹木や草を使った姿の背後にも桜。この時期また違った姿が見られるのですね。
ガーデン近くには、これまで歩いた散策路とはまた趣を異にした、西洋種の草花をみかけます。
20センチほどのクロッカスに混ざって咲く原種に近い小さなチューリップ、黒に近いクリスマスローズ。
はい、ここでも抹茶セットを持参しました(笑)
お菓子は前日デパ地下で買った、島根の千寿櫻というじょうよ饅頭で。
招待客には無料でのコーヒーやお茶もサーバーが置かれていたのですが、その横でお抹茶(笑)。
Mちゃん(5歳)初体験の抹茶はちょっと苦かったみたいでお替りはもういいって(笑)
口の上に緑色のアワがくっついているのを、カメラ持ったオトナが3人も構えていたら、
恥ずかしがって口元押さえちゃった(笑)。
造園や庭園の勉強に来る人たちのための宿泊施設としての”Gardeners' House”もあります。
北欧、スイス等でみかけた、庭園の片隅にある”作業小屋”を思い出しました。
この場所は、RHSJ、英国王立園芸協会日本支部 の会員や、紹介があれば、
問合せをすることで見学できるとのこと。一応リンクを貼っておきますね。
内山ガーデン&アーボリータム http://www.uchiyama-net.co.jp/arboretum/index.htm
この日みかけた、つばめとおたまじゃくし。
その後、さらに車で15分ほど、ちょっと秘密の場所があるから・・・と向かった先には。
カタクリの自生地です。斜面一面に濃いピンク色の花が咲き乱れていました。
一番の最盛期を過ぎたといっていましたが、何百という花が静かに咲いてました。
ここも実は私有地で、一時期は心ない人による乱獲があったり、所有者の代替わりがあり、
つい最近見せてもらえるようになったとのことでした。大切に守っていってほしい風景です。
その後、友達のおうちにオジャマです。
私のブログで何度か出てきた、ポインセチア農家のお宅です。
ブルーメンガルテン http://plaza.rakuten.co.jp/blumengarten/3000
シーズンを終えて来年にむけて手入れをうける大きなポインセチアと、
夏に向けてちょうど新芽がでたばかりの日々草が、一緒なハウスで仲良く同居してました。
ハウス脇の生垣に植えられたレンテンローズが見事でした。花弁の真ん中に種ができるのね!
友達が「レンテンローズ」と強調するので調べたら、日本では混同されることが多いらしく、
私も調べて初めて違いを認識しました・・・。
クリスマスローズは白花で12月ごろから咲き、レンテンローズは褐色を帯びたクリーム色で、
少し遅いレント(イースターまでの40日)あたりに咲くんだそうです。
友達のうちはこぼれ種で本当にたくさんレンテンローズが咲いていました!
母屋の入り口の土間にあるテーブルで、この日が70歳のお誕生日という友達のお母様のお祝いで、
友達のお姉さん手作りのケーキをご相伴でした。テーブルの上には庭の花。
その後、シベリアンハスキーを散歩に連れ出すというので夕暮れの道を数人連れ立って。
久留里線の鉄道の高架をくぐり、線路をわたって戻る30分ほど。
こんなに近くに線路があるのに、電車に出会うことはほとんどないらしい(笑)
私も最初1度だけこの線路を使って来たことがありますが、接続が悪くてタイヘン・・・。
バス便で東京湾横断ができるようになった今、行き来がとても楽になったものです。
耕作準備中のたんぼや畑の間の道、あぜ道を歩いての散歩、楽しかったです。
ハスキーくんはけっこうお年だしヘルニア持ちで、この短いお散歩でも最後はつらそうでした。
でも、こんな中を毎日お散歩できるんだもの。まだまだ元気でいてね。
私の暮らす毎日とはまったく違う穏やかな時間がここにはあると、いつ訪れても感じます。
それが心地よくて、誘われるとまた、オジャマしちゃうんです。
時間の流れがゆったりと感じられた1日でした。Kちゃん、Kちゃんご家族の皆さん、どうもありがとう!