ガンズ・アンド・ローゼズ / ユーズ・ユア・イリュージョンⅡ（リマスター）

「ガンズ・アンド・ローゼズ（Guns N' Roses）」の９１年９月発表、４th「ユーズ・ユア・イリュージョンⅡ（Use Your Illusion Ⅱ）」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、２２年リマスター。

ガンズ・アンド・ローゼズは、アメリカのハードロック・バンド。
この時点のメンバーは、アクセル・ローズ（ボーカル）、スラッシュ（ギター）、イジー・ストラドリン（ギター）、ダフ・マッケイガン（ベース）、マット・ソーラム（ドラムス）、ディジー・リード（キーボード）。

このアルバムは、３rd「ユーズ・ユア・イリュージョンⅠ（Use Your Illusion Ⅰ）」と同時発売の４作目（全米１位・全英１位）。
プロデューサーは、マイク・クリンクとガンズ・アンド・ローゼズ。

１曲目「シヴィル・ウォー（Civil War）」は、全米メインストリーム・ロック４位・全英１１位。９０年のチャリティー・アルバム「ノーバディーズ・チャイルド－ルーマニアン・エンジェル・アピール」に収録された反戦歌。イントロには、６７年の映画「暴力脱獄」におけるストローザー・マーティンの有名なセリフ「意思の疎通が欠けてたようだ(What we've got here is failure to communicate)」をサンプリング。エンディングには、雨音と雷が轟きます。この曲だけ、前メンバーのスティーヴン・アドラーがドラムを叩いています。
２曲目「１４イヤーズ（14 Years）」は、イジー・ストラドリンのリード・ボーカル。転がるファンキーなピアノが入ったロックンロール。
３曲目「イエスタデイズ（Yesterdays）」は、全米７２位・全英８位。
４曲目「ノッキン・オン・ザ・ヘヴンズ・ドア（Knockin' On Heaven's Door）」は、全米メインストリーム・ロック１８位・全英２位。９０年の映画「デイズ・オブ・サンダー」サントラに収録されたボブ・ディランのカバー。声色を使い分けたボーカルが特徴で、後半はゴスペル調となります。途中で、唐突にテレホンコールと会話が入りますが、余計だったと思います。
５曲目「ゲット・イン・ザ・リング（Get in the Ring）」は、複数のジャーナリストを実名でディスった曲。ライヴの歓声で始まる疑似ライヴ風。間奏に被るこもったボーカルがキモイです。
６曲目「ショットガン・ブルース（Shotgun Blues）」は、パンクロック。
７曲目「ブレイクダウン（Breakdown）」は、口笛入りの牧歌的なイントロから始まり、途中でテンポチェンジするロック・ナンバー。セリフが煩いです。
８曲目「プリティ・タイド・アップ（Pretty Tied Up）」は、全米メインストリーム・ロック３５位。冒頭でシタールが鳴る、ちょっとサイケデリックなロックンロール。
９曲目「ロコモーティヴ（Locomotive(Complicity)）」は、９分近い壮大なロック・ナンバーですが、後半のピアノソロでクールダウンします。
１０曲目「ソー・ファイン（So Fine）」は、ダフ・マッケイガンのリード・ボーカルで、９１年に急逝したジョニー・サンダースに捧げられた曲。
１１曲目「イストレインジド（Estranged）」は、全米メインストリーム・ロック１６位。今度は９分を超す大作。緩急を取り入れた壮大なロック絵巻の様相です。
１２曲目「ユー・クッド・ビー・マイン（You Could Be Mine）」は、全米２９位・全英３位。９１年の映画「ターミネーター２」主題歌。この曲は好きです。
１３曲目「ドント・クライ（オルタナティヴ・リリックス）（Don't Cry(Alternate Lyrics)）」は、「ユーズ・ユア・イリュージョンⅠ」４曲目の歌詞が異なる別ヴァージョン。
１４曲目「マイ・ワールド（My World）」は、おまけのようなラップ・ナンバー。

ⅠとⅡのどちらかを選ぶとすれば、このⅡの方でしょうか？
ただ、個人的には、曲を絞って１枚組にした方が良かったと思います。
また、色々と入っているギミックは不要なので、純粋に曲で勝負すれば良かった気もします。

Youtubeで「ユー・クッド・ビー・マイン（You Could Be Mine）」のＭＶ映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。