「ジェフ・ベック(Jeff Beck)」の76年5月発表、3rd「ワイアード(Wired)」を聴きました。

僕が持っているのは、05年発売の紙ジャケット、04年リマスター。

ジェフ・ベック3-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

ジェフ・ベック3-2
(帯を外したジャケット表)

ジェフ・ベック3-3
(ジャケット裏)

ジェフ・ベック3-4
(ポスター)

ジェフ・ベックが今年1月に78歳で亡くなりました(合掌)。
このアルバムは、「ブロウ・バイ・ブロウ(Blow by Blow)」に続く、ソロ3作目(全英38位・全米16位・オリコン7位)。
プロデューサーは、前作同様に、ビートルズでお馴染みのジョージ・マーティン。
今作も全曲インストゥルメンタル・ヴァージョンで、3曲目以外は全てレコーディングに参加したミュージシャンの作曲です。
主な参加メンバーは、ナラダ・マイケル・ウォルデン(ドラムス、ピアノ)、ウィルバー・バスコム(ベース)、ヤン・ハマー(シンセサイザー、ドラムス)、マックス・ミドルトン(クラビネット、フェンダー・ローズ)、リチャード・ベイリー(ドラムス)。

1曲目「レッド・ブーツ(Led Boots)」は、マックス・ミドルトンの作曲。ギター、ベース、ドラムス、シンセサイザーのバトルが凄いロック・インストゥルメンタル。これは、レッド・ツェッペリンへのオマージュ作品のようです。
2曲目「カム・ダンシング(Come Dancing)」は、後に名プロデューサーとなるナラダ・マイケル・ウォルデンの作曲。ホーンも入ったファンキーなギター・インストゥルメンタルですが、クラビネットやキーボードのソロなど、メンバーの見せ場も豊富です。
3曲目「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット(Goodbye Pork Pie Hat)」は、アメリカのジャズ・ベーシスト、チャールズ・ミンガスのカバー。ギターを弾きまくる孤高のギター・インストゥルメンタル。
4曲目「ヘッド・フォー・バックステージ・パス(Head for Backstage Pass)」は、ウィルバー・バスコムとアンディ・クラークの共作。ベーシストの曲なので、冒頭からベース・ソロが炸裂するファンキーなロック・インストゥルメンタル。
5曲目「蒼き風(Blue Wind)」は、ヤン・ハマーの作曲。ハマーがドラムスも担当し、ベックと二人だけで壮絶なバトルを展開する、性急なロック・インストゥルメンタル。
6曲目「ソフィー(Sophie)」は、ナラダ・マイケル・ウォルデンの作曲。冒頭からハードにドライヴし、中盤でブレイク・タイム。後半は再びキーボードと共に、激しい演奏を聞かせます。
7曲目「プレイ・ウィズ・ミー(Play with Me)」は、これまたナラダ・マイケル・ウォルデンの作曲。軽快なロック・インストゥルメンタル。高音でソロを聞かせるのは、ハマーのシンセサイザーでしょうか?
8曲目「ラヴ・イズ・グリーン(Love Is Green)」は、これまたナラダ・マイケル・ウォルデンの作曲。冒頭と終盤はアコースティック・ギターによる演奏。曲名は、ポール・モリアで有名な「恋は水色(Love Is Blue)」をもじったもの。

 

ジョージ・マーティンのプロデュースとクレジットされておりますが、実際は途中で降りたらしく、ナラダ・マイケル・ウォルデンとヤン・ハマーのプロデュースと言っても過言ではありません。
この二人がベックの向こうを張ったので、緊張感が生まれた傑作となっています。

Youtubeで「レッド・ブーツ(Led Boots)」のライヴ映像と音源を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 


同じくYoutubeで見つけた「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット(Goodbye Pork Pie Hat)」のライヴ映像と音源です。
 

 


同じくYoutubeで見つけた「蒼き風(Blue Wind)」のライヴ映像と音源です。