「松任谷由実」の89年11月発表、21st「LOVE WARS」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

松任谷由実21-1

松任谷由実21-2

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信されているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、頑張って聞いています。

このアルバムは、20th「Delight Slight Light KISS」から1年で発表された21作目(オリコン1位)。
プロデューサーは、松任谷正隆。
前作同様に、初回盤は表ジャケットの画像が動き、ユーミンが銃を「バキューン!」とする3D仕様となっていました。
純愛3部作の3作目で、アルバムのテーマは「恋の任侠」。
第32回日本レコード大賞ポップス・ロック部門優秀アルバム賞、第4回日本ゴールドディスク大賞「The Grand Prix Single of the Year」を受賞。

充実の80年代最後のアルバムです。

1曲目「Valentine's RADIO」は、松任谷由実のオールナイトニッポンをモチーフにした架空のラジオ局について歌った曲。イントロにはラジオのチューニング音や英語のDJが入り、エンディングにも同じDJが被ります。
2曲目「WANDERERS」は、プロモーション・シングル(2種)やプロモーション・ビデオが制作された曲。デジタルなドラムが行進曲のようにリズムを刻みます。サックスも曲調に合っていますね。
3曲目「LOVE WARS」は、アルバム・タイトル曲。機械的な音声のカウントダウンで始まるストレートなロック・ナンバー。間奏はスペイシーなアレンジ。「恋をリフレインして」の歌詞が印象的です。
4曲目「心ほどいて」は、70年代を思い出させる抒情的なサウンド。隠れた名曲ですね。
5曲目「Up townは灯ともし頃」は、家出をテーマにした軽快な曲。高音のファルセットで歌っています。曲名の「灯ともし頃」は「灯点し頃(ひともしごろ)」で、日が暮れて明かりを点し始める頃合を意味する言葉。
6曲目「トランキライザー」は、ドイツの民間伝承に登場する睡魔「サンドマン」が歌詞に登場。曲名は精神安定剤のこと。
7曲目「ホームワーク」は、10曲目のシングルB面。アルバム・ミックス。ソウルフルなナンバーで、メランコリーな間奏や「シュビシュビ」歌うドゥーワップ調のコーラスも素敵です。
8曲目「届かないセレナーデ」は、AOR調のミディアムテンポのバラード。89年苗場プリンスホテルCMソング。「意味のないダルセーニョ」という音楽用語を使った歌詞にセンスを感じます。
9曲目「Good-bye Goes by」は、2曲目のプロモーション・シングルB面。TBS金曜ドラマ「雨よりも優しく」主題歌。ホーンが入ったミディアムテンポのファンク・チューン。
10曲目「ANNIVERSARY」は、23rdシングル(オリコン2位)。アルバム・ミックス。KDD企業イメージソング。結婚式の定番ソングで、永遠の名曲です。アルバム収録に当たって、シングルには付いていた「~無限にCALLING YOU」のサブタイトルがなぜか外されました。

まさにバブル絶頂期に発表された作品。私も、このアルバムはよく聞きました。
何と言っても10曲目ですが、それ以外の収録曲も良い曲が揃っていると思います。

Youtubeで「ANNIVERSARY」のMV映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 


同じくYoutubeの「WANDERERS」のMV映像とライヴ映像です。
 

 


同じくYoutubeの「Valentine's RADIO」のMV映像です。