「矢沢永吉」の88年7月発表、16th「共犯者」を聴きました。

僕が聴いたのは、デビュー50周年を記念して昨年8月に解禁したサブスク配信音源、50周年記念リマスターです。

矢沢永吉16

このアルバムは、87年5月に全米でのみ発売された「FLASH IN JAPAN」から1年2ヵ月振りに発表された16作目(オリコン3位)。
国内作品としては、「東京ナイト」以来2年振りとなります。
東芝EMI移籍第1弾アルバム。
イギリスのミュージシャンを起用した、初のロンドンレコーディング。
プロデューサーはトニー・ターバナーと矢沢永吉。
LPのステッカーには、「俺は、ますます俺になる。」というキャッチコピーが書かれていました。
また、ジャケット写真をよく見ると、永ちゃんの耳の中に小さい永ちゃんが隠れています。
この辺りは、アナログ(LP)時代ならではギミックだと思います。

1曲目「共犯者」は、21stシングル(東芝EMI移籍第1弾シングル)。オリコン6位。銀座ジュエリーマキ・カメリアダイヤモンドCMイメージソング。「キョウ・ハン・シャッ」というタイトル・コールのコーラスが印象的ですが、これはイギリスのミュージシャンが歌っているようです。
2曲目「少年・パートⅢ」は、リズムにインパクトのある曲。
3曲目「ニューグランドホテル」は、22ndシングル。オリコン26位。銀座ジュエリーマキ・カメリアダイヤモンドCMイメージソング。「夢の中で作った曲」というエピソードがあり、間奏やエンディングのハーモニカソロが良いです。曲名は、ホテルニューグランドが正式名称ですが、横浜の老舗ホテル。
4曲目「Let's Make Love Tonight」は、タイトなロック・ナンバー。
5曲目「ひ・ろ・し・ま」は、自身の故郷をタイトルにした幻想的なスロー・バラード。「会いたい あなたに」のコーラスもイギリスのミュージシャンが歌っているようです。
6曲目「Lookin' Back」は、シンセサイザーを多用したロック・ナンバー。
7曲目「Under The Moon」は、ブルージーなロック・ナンバー。
8曲目「くちづけが止まらない」は、23rdシングル。オリコン42位。銀座ジュエリーマキ・カメリアダイヤモンドCMイメージソング。ギターの音色など、一番UKの雰囲気がするミディアムテンポのロック・ナンバー。
9曲目「Risky Love」は、1曲目のシングルB面。これも、タイトなロック・ナンバー。
10曲目「キャンディ」は、3曲目のシングルB面。シンセサイザーとギターの掛け合いも入る、賑やかなロック・ナンバー。
11曲目「千の夜を越えて」は、シンセサイザーをバックに歌う短い曲。エンディングにサックスのソロが入りますが、すぐに終わってしまいます。

ロンドン・レコーディングという事で、これまでとは若干の違いは感じられますが、大差はありません。
永ちゃんが歌えば、永ちゃんという感じですね。

Youtubeで「共犯者」のMV映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 


同じくYoutubeで見つけた「ニューグランドホテル」のMV映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「くちづけが止まらない」のライヴ映像です。