「矢沢永吉」の82年7月発表、9th「P.M.9」を聴きました。

僕が聴いたのは、デビュー50周年を記念して8月に解禁したサブスク配信音源、

50周年記念リマスターです。

矢沢永吉9-7

当初は、10年に矢沢自らのレーベル「GARURU RECORDS(ガルル・レコード)」からの再発された、紙ジャケットCDを紹介しようと思っていました。

矢沢永吉9-1
(ジャケット表)

ただ、これはプラケCDのジャケットをそのまま紙製に置き換えた、いわゆる「なんちゃって紙ジャケ」なんです。
つまり、紙ジャケット本来の意味である、アナログ盤の再現はされておりません。
アナログ盤は、黒や透明のシュリンクにこのCDジャケットのロゴ文字がステッカーで貼り付けされており、ジャケット写真は裏面と同じようなポートレートです。

矢沢永吉9-3
(参考:アナログ盤ジャケット表)

矢沢永吉9-2
(ジャケット裏)

矢沢永吉9-4
(CDレーベル)

矢沢永吉9-5

 

矢沢永吉9-6

(歌詞カード)
内袋やピンナップ等も再現されず。ちなみに、この歌詞カードの写真がオリジナルのジャケット表でした。
また、マスターもオリジナルのままなので、音圧も低いです。

70年代の作品は、07年に紙ジャケット(こちらはアナログをほぼ再現)、リマスターで再発されています。
それに対し、80年代以降の作品は、ワーナー・パイオニアと東芝EMIから「GARURU RECORDS」に版権が移管した関係で、10年以降このような旧態依然のCDが発売されており、リマスターによる再発も永久にないんだろうなとあきらめていました。
ところが、前述の通り、デビュー50周年を記念してサブスク解禁、しかも最新リマスターでソロ・アルバム再発が実現しました。

このアルバムは、「RISING SUN」に続く9作目(オリコン1位)。
セルフプロデュースで、ハリウッド録音。
ドゥービー・ブラザーズやリトル・フィート、TOTOのメンバーがレコーディングに参加しています。

全曲、作曲は矢沢永吉、作詞はちあき哲也。
70年代の代表作が「ゴールドラッシュ」なら、80年代の代表作はこれでしょう。ちょうど、今年で40周年ですね。

1曲目「WITHOUT YOU」は、初のMVも制作された、ノリの良い曲。ギター・ソロはTOTOのスティーヴ・ルカサー。
2曲目「ROCK ME TONIGHT」は、アンドリュー・ゴールドが弾くスライド・ギターが目立つハードロック・ナンバー。
3曲目「EBB TIDE」は、軽いタッチのファンキーな曲。ギターはアンドリューとリトル・フィートのフレッド・タケット。シンセサイザーもリトル・フィートのビル・ペイン。
4曲目「NO NO NO」は、メロディーに呼応するギターが印象的な曲。パートは不明ですが、ギターはアンドリューとドゥービー・ブラザーズのジョン・マクフィー。同じく、ドゥービー・ブラザーズのボビー・ラカインドが叩くコンガも曲に厚みをもたらしています。
5曲目「LAHAINA」は、オリコン16位。自身が出演した資生堂サマーキャンペーンCMソング。この曲は好きです。
6曲目「JEALOUSY」は、4曲目と同じコンビのギターが良いです。ホーン入り。
7曲目「HOLD ON BABY」は、これまたホーン、ピアノ、コンガがうまく溶け合った濃厚なロック・ナンバー。カウベルを叩いているのは、永ちゃん。
8曲目「YES MY LOVE」は、オリコン8位。これも、自身が出演したコカ・コーラ'82CMイメージソング。口笛を吹いているのは永ちゃんでは無く、スタジオ・ミュージシャン。
9曲目「NETTAIYA(熱帯夜)」は、唯一日本語タイトルの4ビートの曲。

元々海外録音なので音は良いですが、リマスターで音圧も上がってさらに良くなりましたね。

さて、サブスク解禁なので、これから80年代のアルバムを順番に50周年記念リマスターで聴いて行こうと思います。
当時、リアルで聞いたアルバムや聞き逃したアルバムも多数あるので、楽しみです。

Youtubeで「YES MY LOVE」のMV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「コカ・コーラ'82」のCM映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「WITHOUT YOU」のライヴ映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「LAHAINA」の音源です。