「シンニード・オコナー(Sinead O'Connor)」の90年3月発表、2nd「蒼い囁き(I Do Not Want What I Haven't Got)」を聴きました。

僕が持っているのは、09年発売のスペシャル・エディション2枚組(輸入盤)、09年リマスター、ボートラ10曲付。

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(ジャケット表)

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(ジャケット裏)

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(ジャケット内側、CD収納部&トレイ下)

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(ブックレット)

80年代に続いて、90年代の名作もピックアップして聴いています。
先月のパール・ジャム「イールド(Yield)」に続いて、第11弾はシンニード・オコナー。

シンニード・オコナーは、尼僧のような容貌が印象的な、アイルランド出身の女性シンガーソングライター。
彼女の名前の発音は難しいらしく、シネイド・オコナーやシニード・オコナーなど複数の仮名表記があります。
このブログでは、このアルバムの発売時のレコード会社で採用されていた、シンニード・オコナーにしました。

このアルバムは、大ヒットした2作目(全英1位・全米1位)。
プロデューサーは、ネリー・フーパー。

Disc1
1曲目「フィール・ソー・ディファレント(Feel So Different)」は、クラシカルなアレンジの壮大な曲。    
2曲目「永遠の人に捧げる歌(I Am Stretched On Your Grave)」は、17世紀のアイルランドの詩を翻訳したトラディショナル・ソング。派手なドラムスに呪文のような歌声が絡み、終盤はこれまた派手なフィドルが鳴り響きます。    
3曲目「スリー・ベイビーズ(Three Babies)」は、全英42位。静かに歌い上げる曲。    
4曲目「エンペラーズ・ニュー・クローズ(The Emperor's New Clothes)」は、全英31位・全米60位。ギター・ロック。ベースを弾いているのは、ザ・スミスのアンディ・ルーク。    
5曲目「ブラック・ボーイズ・オン・モペッズ(Black Boys on Mopeds)」は、83年1月にロンドンのストーク・ニューイントン警察署の入り口で銃弾で死亡した黒人英国人にインスパイアされた曲。静かに歌われるアコースティック・ナンバー。    
6曲目「愛の哀しみ(Nothing Compares 2 U)」は、全英1位・全米1位。プリンス作詞作曲で、オリジナルはプリンス・ファミリーのバンド、ザ・ファミリーへの提供曲。殿下も歌っておりますが、やはりこのシンニード版が断然良いです。「トゥ・ユー」と歌う部分も耳に残りますが、これを聴くと凛とした気持ちになりますね。    
7曲目「ジャンプ・イン・ザ・リバー(Jump in the River)」は、全英81位。「バキューン」と鳴る拳銃の発射音で始まる曲。    
8曲目「絶望(You Cause as Much Sorrow)」は、気怠い雰囲気のアコースティック・ロック。これも、ベースはアンディ・ルーク。    
9曲目「別離(The Last Day of Our Acquaintance)」は、前半は静かなアコースティック・ギター弾き語り。後半はドラムス等が加わり、ロック調に変貌。    
10曲目「蒼い囁き(I Do Not Want What I Haven't Got)」は、アルバム・タイトル曲。鎮魂歌のようなアカペラ。

やっぱり、6曲目の印象が強いです。オリジナル盤を持っていた時も、結局こればっかり聴いていた記憶があります。

Disc2
1曲目「ナイト・ナース(Night Nurse)」は、未発表音源。グレゴリー・アイザックスのカバーで、レゲエ調の曲。プロデューサーは、U2でお馴染みのダニエル・ラノワ。
2曲目「マイ・スペシャル・チャイルド(My Special Child)」は、全英42位。アルバ未収録のシングル。間奏のユーリアン・パイプが郷愁を誘う曲。
3曲目「ダム・ユア・アイズ(Damn Your Eyes)」は、Disc1・3曲目のシングルB面。
4曲目「きよしこの夜(Silent Night(Long Version))」は、全英60位。アルバ未収録のシングルですが、このロング・ヴァージョンはTV映画「オックスフォード・ストリートの幽霊(The Ghosts Of Oxford Street)」のサントラに収録。
5曲目「ユー・ドゥ・サムシング・トゥ・ミー(You Do Something To Me)」は、コール・ポーターのカバー。コール・ポーターのトリビュート・アルバム「Red Hot + Blue」に収録。
6曲目「マインド・ゲームス(Mind Games)」は、未発表音源。ジョン・レノンのカバー。
7曲目「ホワット・ドゥ・ユー・ウォント(What Do You Want)」は、Disc1・4曲目のシングルB面。
8曲目「永遠の人に捧げる歌(I Am Stretched On Your Grave(Apple Brightness Mix))」は、Disc1・2曲目の別ヴァージョン(アップル・ブライトネス・ミックス)で、Disc1・4曲目の12インチ・シングル収録曲。
9曲目「トロイ(Troy(Live in London))」は、1Disc1・3曲目の12インチ・シングル収録曲(ライヴ・ヴァージョン)。次の10曲目と併せて、オリジナルは1st「ザ・ライオン・アンド・ザ・コブラ(The Lion and the Cobra)」収録曲。
10曲目「愛(I Want Your(Hands On Me)(Live at Hammersmith Odeon))」は、未発表音源。ロンドンのハマースミス・オデオンにおけるBBCラジオのライヴ・ヴァージョン。

このDisc2は捨て難いですね。未発表曲も完成度が高く、何で未発表だったのか?という感じです。

Youtubeで「愛の哀しみ(Nothing Compares 2 U)」のPV映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。
PVでは、終盤に涙を流しながら歌っています。

 


同じくYoutubeの「スリー・ベイビーズ(Three Babies)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「エンペラーズ・ニュー・クローズ(The Emperor's New Clothes)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「ジャンプ・イン・ザ・リバー(Jump in the River)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「マイ・スペシャル・チャイルド(My Special Child)」のPV映像です。