「ブロウ・モンキーズ(The Blow Monkeys)」の87年1月発表、3rd「オンリー・ア・グローサーズ・ドーター(She Was Only a Grocer's Daughter)」を聴きました。

僕が持っているのは、14年発売の輸入盤、2枚組デラックス・エディション、14年リマスター、ボートラ21曲付。

ブロウ・モンキーズ3-1
(ジャケット表)

ブロウ・モンキーズ3-2
(ジャケット裏)

ブロウ・モンキーズ3-3

 

ブロウ・モンキーズ3-4

(ブックレット裏、CDレーベル&CDトレイ下)

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(ブックレット)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のインエクセス「リッスン・ライク・シーヴス(Listen Like Thieves)」に続いて、第170弾はブロウ・モンキーズ。

ブロウ・モンキーズは、中性的な雰囲気のドクター・ロバート率いる、スコットランド出身の4ピース・バンド。
メンバーは、ドクター・ロバート(ボーカル&ギター)、ネヴィル・ヘンリー(サックス)、ミック・アンカー(ベース)、トニー・カイリー(ドラムス)。

このアルバムは、2nd「アニマル・マジック(Animal Magic)」に続く、3作目(全英20位)。

アルバム・タイトルの「She Was Only a Grocer's Daughter = 彼女はただの雑貨屋の娘だった」とは、当時イギリスの首相だったマーガレット・サッチャーの出自への当てつけ。
CDのレーベルにも、彼女の写真が載っています。 
輸入盤なので、当然対訳はありませんし、ブックレットには英詞も付いていないので、内容が良く分かりませんが、お洒落なサウンドとは裏腹に、サッチャー政権を糾弾するプロテスト・ソングが多数含まれた内容となっています。

Disc1
1曲目「ビー・ディス・ウェイ(It Doesn't Have to Be this Way)」は、全英5位。ソウルフルなスウィング・ナンバー。    
2曲目「サム・カインド・オブ・ワンダフル(Some Kind Of Wonderful)」は、全英67位。    
3曲目「アウト・ウィズ・ハー(Out with Her)」は、全英30位。メローなラヴ・バラード。    
4曲目「バッド・シング・ラスト(How Long Can a Bad Thing Last?)」は、力強い男性コーラス入り。原題を見る限り、サッチャー糾弾の曲だと思います。    
5曲目「にっちもさっちも(Man at the End of His Tether)」は、ダンサブル&ファンキーな曲。  
6曲目「ライズ・アバヴ(Rise Above)」は、音階を降りていくような箇所が印象的です。     
7曲目「デイ・アフター・ユー(The Day After You(Celebrate))」は、全英52位。カーティス・メイフィールドとのデュエット。本家を起用しただけに、ブラック色の濃いダンス・ナンバー。これも、サッチャー糾弾の曲。    
8曲目「チェッキング・アウト(Checking Out)」は、ムーディー&ファンキーなナンバー。90年発表の5th「スプリングタイム・フォー・ザ・ワールド(Springtime For The World)」にてリメイク。    
9曲目「ドント・ギヴ・イット・アップ(Don't Give It Up)」は、3拍子で、セリフ調のボーカルや男女の会話などが飛び交うヒップホップ調の曲。    
10曲目「キャッシュ(Cash)」は、異色のサイケデリック・サウンド。    
11曲目「ビューティフル・チャイルド(Beautiful Child)」は、ピアノとストリングスをバックに歌い上げる美しい曲。    
ボートラ12曲目「ディス・イズ・ザ・ウェイ・イット・ハス・トゥ・ビー(This Is the Way It Has to Be)」は、オリジナルCD&カセット収録のボーナストラック。1曲目の別ヴァージョン。    
同13曲目「グランサム・グリズラー(The Grantham Grizzler)」は、オリジナルCD収録のボーナストラック。出だしが1曲目で、途中から8曲目に移行するメドレー・ヴァージョン。
同14曲目「アスク・フォー・モア(Ask For More)」は、1曲目のシングルB面。これも、1分ちょっとの短い1曲目の別ヴァージョン。
同15曲目は、7曲目の別ヴァージョン(Paul Weller Mix)。カーティス・メイフィールドだけのボーカル。
同16曲目「IT DOESN'T HAVE TO DUB THAT WAY」は、1曲目の12インチ・シングル収録の別ヴァージョン(ダブ・ヴァージョン)。 

Disc2
1曲目「アイム・ソー・グラッド(I'm So Glad)」は、99年発表「Atomic Lullabies: Very Best Of The Blow Monkeys」に収録されていた曲。
2曲目「ソウル・デストロイヤー(Soul Destroye)」は、88年発表の4th「フープス(Whoops! There Goes The Neighbourhood)」の日本盤CDにのみ収録されていた曲。ネオアコ調のソウルフルな曲。当時、二番煎じ的に出て来たブルー・アイド・ソウル系グループを批判した曲。
3曲目「ゲットー・ガール(Ghetto girl)」は、未発表曲のデモ・ヴァージョン。
4曲目は、Disc1・1曲目の未発表デモ・ヴァージョン。女性コーラス無し。
5曲目は、Disc1・8曲目の未発表デモ・ヴァージョン。
6曲目は、Disc1・7曲目の12インチ・シングル収録の別ヴァージョン(Long=Election mix)。
7曲目「スウィート・オブセッション(Sweet Obsession)」は、Disc1・2曲目のシングルB面(別名 Worship You)。
8曲目は、Disc1・3曲目の12インチ・シングル収録の別ヴァージョン(Long、別名 Out With Who?)。
9曲目「ハックルベリー(Huckleberry)」は、Disc1・2曲目の12インチ・シングル収録曲(別名 It’s Got To Be A Hitch)。
10曲目は、Disc1・7曲目の別ヴァージョン(Unity Mix)。ハウス・ミュージック風のアレンジ。
11曲目「グランサム・グルーバー(The Grantham Groover)」は、Disc1・3曲目のシングルB面。Disc1・8曲目の別ヴァージョン。
12曲目は、Disc1・3曲目の別ヴァージョン(Short)。
13曲目「ジス・デイ・トゥデイ(This Day Today)」は、シングル「ジス・イズ・ユア・ライフ(This is your life)」B面。 
14曲目は、Disc1・1曲目の女性コーラス入りのインストゥルメンタル・ヴァージョン。
15曲目は、Disc1・7曲目の12インチ・シングル収録のDisc1・11曲目の別ヴァージョン。カーティス・メイフィールドとのデュエット。
16曲目「デイ・アフター・ユー(Celebrate(The Day After You))」は、89年発表のベスト・アルバム「チョイス(Choices - The Singles Collection)」収録のDisc1・7曲目の別ヴァージョン。クラリネットかな?木管楽器が飛び交うスピーディー&ダンサブルなアレンジ。

オリジナル・アルバムのDisc1・11曲は、どれも捨て曲無しですが、特に1曲目から3曲目までの流れは完璧です。
また、同8曲目から10曲目のように、凝った構成やアレンジの曲もあり、一筋縄では行かないグループだと思います。
別ヴァージョンもそれぞれ味があって、聴き応えがありますね。
 
Youtubeで「ビー・ディス・ウェイ(It Doesn't Have to Be this Way)」のPV映像とTVライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「デイ・アフター・ユー(The Day After You(Celebrate))」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「アウト・ウィズ・ハー(Out with Her)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「サム・カインド・オブ・ワンダフル(Some Kind Of Wonderful)」のPV映像です。