「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley and the Wailers)」の76年4月発表、8th「ラスタマン・ヴァイブレーション(Rastaman Vibration)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年発売の紙ジャケット、デラックスエディション2枚組、02年リマスター、ボートラ21曲付。

ボブマーリー8-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

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(帯を外したジャケット表)

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(ジャケット裏)

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(ジャケット内側)

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(ボーナスCD用ジャケット表裏)

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(米国CD用28Pブックレット)

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(帯表裏)

ボブ・マーリーの生誕75周年を記念して、アイランド・レコード時代の紙ジャケットCDが10年振りに再発されました。
前回との違いは、日本盤再現帯を付属した代わりに、レーベルカードを削除した点です。まあ、ユニバーサルでよく見かけるパターンですが、それ以外は日本語解説書も含めて違いはないようです。

このアルバムは、「ライヴ!(Live!)」に続く、通算8作目(全米8位・全米R&B11位・全英15位)。

 

この時点のメンバーは、ボブ・マーリー(ボーカル&ギター)、アール・スミス(ギター&パーカッション)、ドナルド・キンゼイ(リードギター)、アストン・バレット(ベース)、カールトン・バレット(ドラムス)、タイロン・ダウニー(キーボード)、アルヴィン・パターソン(パーカッション)、アイ・スリー(リタ・マーリー、ジュディ・モワット、マーシャ・グリフィス)ほか。

Disc1は、オリジナル・アルバムのリマスター10曲にボートラ8曲を追加。
Disc2は、76年5月26日のハリウッドにおけるライヴほか13曲。

Disc1
1曲目「ポジティヴ・ヴァイブレイション(Positive Vibration)」は、前向きな生き方を提唱する曲。アルバム・タイトルも、この曲の歌詞から拝借しているので、このアルバムのメイン・テーマと言えるでしょう。
2曲目「ルーツ、ロック、レゲエ(Roots, Rock, Reggae)」は、全米51位・全米R&B37位。ゲストのトミー・マクックによるサックス入り。レゲエ賛歌。
3曲目「ジョニー・ワズ(Johnny Was)」は、じっくり歌い上げる曲。
4曲目「クライ・トゥ・ミー(Cry to Me)」は、2曲目の米盤シングルB面。ザ・ウェイラーズが66年に発表した曲のセルフ・カバー。どことなく、牧歌的なアレンジのレゲエ。
5曲目「ウォント・モア(Want More)」は、アイ・スリーのコーラスと絡まって、「これ以上何が欲しいのか」と迫る曲。 
6曲目「クレイジー・ボールドヘッド(Crazy Baldhead)」は、これまた牧歌的なゆったりした曲。「ヒュー」と鳴るユニークな効果音も入ります。
7曲目「フー・ザ・キャップ・フィット(Who the Cap Fit)」は、「コココッ、クククッ」と鶏の鳴き真似が入った、ほのぼのとした曲。歌詞は、人に対する不信感について。
8曲目「ナイト・シフト(Night Shift)」は、ザ・ウェイラーズの2nd「ソウル・レベルス(Soul Rebels)」収録曲「イッツ・オールライト(It's Alright)」を改題。オールナイトとオールライトを掛けた歌詞。
9曲目「ウォー(War)」は、エチオピア帝国最後の皇帝ハイレ・セラシエ1世が68年にカリフォルニアで行った、アフリカにおける基本的人権と平等社会の実現に関する演説を基にした歌詞。
10曲目「ラット・レース(Rat Race)」は、付属の日本語対訳では「いたちごっこ」と和訳しておりますが、直訳だと「ネズミの競争」だと思いますが…。
ボートラ11曲目「ジャー・リヴ(Jar Live)」は、アルバム未収録のシングル。ラスタファリ運動において、神ヤハウェ(ジャー)の化身とされているハイレ・セラシエ1世が75年8月に亡くなったため、それを追悼する曲。
同12曲目「コンクリート(Concrete)」は、11曲目のシングルB面。11曲目のダブ・ヴァージョン。
同13曲目は、2曲目の未発表シングル・ヴァージョン。
同14曲目は、2曲目の未発表シングル・ダブ・ヴァージョン。
同15曲目は、5曲目の未発表オルタネイト・ミックス。左右のチャンネルに分かれたギターソロが目立つロング・ヴァージョン。
同16曲目は、6曲目の未発表オルタネイト・ミックス。
同17曲目は、9曲目の未発表オルタネイト・ミックス。
同18曲目は、3曲目の未発表オルタネイト・ミックス。

クレジットだと、ボブ・マーリーが書いた曲は、4曲目、8曲目、11曲目のみ。
残りは、幼馴染のヴィンセント・フォード(前作収録「ノー・ウーマン・ノー・クライ」の作者でも有名)、バレット兄弟、奥さんのリタ・マーリーの作詞作曲となっています。
ところが、Wikipedia英語版によれば、実際は全てボブが作詞作曲をしており、音楽出版社と係争中だったために、他のメンバーが作ったことにしたのが真相のようです。

Disc2
(ラスタマン・ヴァイブレーション・ツアー)
1曲目「イントロダクション(Introduction)」
2曲目「トレンチタウン・ロック(Trenchtown Rock)」は、ジャマイカ時代の曲。
3曲目「バーニン・アンド・ルーティン(Burnin' and Lootin)」は、6th「バーニン(Burnin')」(73年)収録曲。
4曲目「ゼム・ベリー・フル(Them Belly Full(But We Hungry))」は、7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。
5曲目「レベル・ミュージック(Rebel Music(3 o'Clock Road Block))」は、7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。 
6曲目「アイ・ショット・ザ・シェリフ(I Shot the Sheriff)」は、6th「バーニン」収録曲。
7曲目「ウォント・モア(Want More)」は、8th「ラスタマン・ヴァイブレーション」収録曲。
8曲目「ノー・ウーマン・ノー・クライ(No Woman, No Cry)」は、7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。
9曲目「ライヴリー・アップ・ユアセルフ(Lively Up Yourself)」は、7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。
10曲目「ルーツ、ロック、レゲエ(Roots, Rock, Reggae)」は、8th「ラスタマン・ヴァイブレーション」収録曲。
11曲目「ラット・レース(Rat Race)」は、8th「ラスタマン・ヴァイブレーション」収録曲。

「ラスタマン・ヴァイブレーション」から3曲しか収録されておりませんが、名作「ライヴ!」を凌ぐ、非常に臨場感の溢れるライヴです。
これは一聴の価値がありますね。

(スマイル・ジャマイカ・セッションズ)
12曲目「スマイル・ジャマイカ(パート1)(Smile Jamaica(part one, a-side))」は、アルバム未収録のシングルA面。13曲も含めて、恐らくモノラル録音だと思います。
13曲目「スマイル・ジャマイカ(パート2)(Smile Jamaica(part two, b-side))」は、12曲目のシングルB面で、ダブ・ヴァージョン。

Youtubeで「ルーツ、ロック、レゲエ(Roots, Rock, Reggae)」のTVライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「ポジティヴ・ヴァイブレイション(Positive Vibration)」のTVライヴ映像です。
 


同じくYoutubeの「ウォー(War)」のライヴ映像です。