「ポール・マッカートニー(Paul McCartney)」の97年5月発表、10th「フレイミング・パイ(Flaming Pie)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年発売のボーナス・ディスク付2CDエディション、20年新規リマスター。
コレクターズ・エディション(5CD+2DVD+4LP)、デラックス・エディション(5CD+2DVD)も発売されておりますが、今回も2枚組にしました。

ポール・マッカートニー10-1
(ジャケット表)

ポール・マッカートニー10-2
(ジャケット裏)

ポール・マッカートニー10-3

 

ポール・マッカートニー10-4

(ジャケット内側)

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ポール・マッカートニー10-10

 

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(ブックレット)
ジャケットに綴じ込まれています。

ポール・マッカートニー10-16
(帯表裏)

少し間が空きましたが、80年代に続いて、90年代の名作もピックアップして聴いています。
4月のエアロスミス「ゲット・ア・グリップ(Get a Grip)」に続いて、第9弾はポール・マッカートニー。

 

ポール・マッカートニーのアーカイヴ・コレクション最新作が発売されました。
このアルバムは、93年の「オフ・ザ・グラウンド(Off the Ground)」に続く10作目(全英2位・全米2位)。

ポールは80年代以降、様々なアーチストと共演して来ました。
例えば、82年の「タッグ・オブ・ウォー(Tug of War)」では、スティーヴィー・ワンダー。
83年の「パイプス・オブ・ピース(Pipes of Peace)」では、マイケル・ジャクソン。
89年の「フラワーズ・イン・ザ・ダート(Flowers In The Dirt)」では、エルヴィス・コステロ。
そして、このアルバムでは、ELOのジェフ・リンとスティーヴ・ミラー・バンドのスティーヴ・ミラーです。
ジェフ・リンは、ビートルズの「アンソロジー(Anthology)」のプロデューサーでしたし、スティーヴ・ミラーはビートルズ時代から親交があったようです。

発表当時はポールに興味を失っていたので、このアルバムはこれまで全く聴いたことがありませんでした。
今回初めて知りましたが、ソロとしては「タッグ・オブ・ウォー」や「フラワーズ・イン・ザ・ダート」と並んで評価が高い作品のようです。

Disc1(リマスター・アルバム)   
1曲目「ザ・ソング・ウィー・アー・シンギング(The Song We're Singing)」は、アコースティックロック・ナンバー。一晩中色々な話をしたけど、最後は歌いなれたあの歌に戻ったと言う60年代の思い出を歌った曲。
2曲目「ザ・ワールド・トゥナイト(The World Tonight)」は、全英23位・全米64位。グルーヴ感のあるギターロック。1曲目とこの曲は、ジェフ・リン(ハーモニー・ボーカル、ギター&キーボード)とポール(リード・ボーカル、ギター、ベース&ドラムス他)ですべての楽器を演奏。
3曲目「イフ・ユー・ウォナ(If You Wanna)」は、スティーヴ・ミラー(ハーモニー・ボーカル&ギター)とポール(リード・ボーカル、ギター、ベース&ドラムス)ですべての楽器を演奏。スティーヴのギターが軽快に鳴ります。
4曲目「サムデイズ(Somedays)」は、ポールの独演に、ジョージ・マーティンによるオーケストラをオーバーダビング。哀愁を帯びたクラシカルな曲。
5曲目「ヤング・ボーイ(Young Boy)」は、全英19位。軽快なアコースティック・ロック・ナンバー。スティーヴ・ミラーと25年振りの共演になった曲で、ライナーノーツによれば、その当時録音した曲のリメイクのようです。エンディングでスローになる所も良いです。
6曲目「カリコ・スカイズ(Calico Skies)」は、ハリケーンによる停電中に作られたアコースティック・ギター弾き語りの曲。ポールは膝を叩いて、パーッカション効果を出しているようです。
7曲目「フレイミング・パイ(Flaming Pie)」は、アルバム・タイトル曲。曲名の「フレイミング・パイ=燃え盛るパイ」とは、ジョン・レノンがインタヴューでビートルズの名前の由来について答えたジョークに基づいています。陽気で元気な曲。
8曲目「ヘヴン・オン・ア・サンデイ(Heaven on a Sunday)」は、静かなアコースティック・ロック。この曲は親子共演で、間奏のギター・ソロをポールと息子のジェイムズ・マッカートニーが交互に担当。リンダ・マッカートニーもバック・コーラスで参加。
9曲目「ユースト・トゥ・ビー・バッド(Used to be Bad)」は、2曲目の英盤シングルB面。スティーヴ・ミラーと共作&デュエットによるブルース・ロック。
10曲目「スーヴェニア(Souvenir)」は、ロッカ・バラード。ポールとジェフ・リンの二人に、ホーンを加えた編成。エンディングに、レコードが溝を空回りするようなノイズ入り。
11曲目「リトル・ウィロー(Little Willow)」は、94年に亡くなったリンゴ・スターの妻モーリンやザック・スターキーら子供達に捧げられたと言われる、メルヘンチックな美しい曲。
12曲目「リアリー・ラヴ・ユー(Really Love You)」は、そのリンゴ・スターとの共作で、リンゴはドラムでも参加。ジャムセッション風のグルーヴ感のある曲。
13曲目「ビューティフル・ナイト(Beautiful Night)」は、全英25位。10年位前に作ってお蔵入りしていた曲をリメイクした、ポールらしい名曲。ジェフ・リン、リンダ、リンゴも参加。5曲目とは対照的に、終盤はアップテンポになります。
14曲目「グレイト・デイ(Great Day)」は、これまた25年くらい前に作った曲をリメイクした、アコースティック・ギター弾き語り。リンダがバック・コーラスで参加。今度はパーカッション代わりに脚を叩いているようです。

シングル2曲「ヤング・ボーイ」と「ビューティフル・ナイト」が気に入りました。
スティーヴ・ミラーとの共演は、ポールのカラーより、スティーヴ・ミラー・バンドを彷彿とするスティーヴのカラーが強く出たと思います。


Disc2(ボーナス・オーディオ)
1曲目は、Disc1・1曲目のホーム・レコーディング。
2曲目は、Disc1・2曲目のホーム・レコーディング。
3曲目は、Disc1・3曲目のホーム・レコーディング。
4曲目は、Disc1・4曲目のホーム・レコーディング。
5曲目は、Disc1・5曲目のホーム・レコーディング。
6曲目は、Disc1・6曲目のホーム・レコーディング。 
7曲目は、Disc1・7曲目のホーム・レコーディング。
8曲目は、Disc1・10曲目のホーム・レコーディング。電話のベルがそのまま入っています。
9曲目は、Disc1・11曲目のホーム・レコーディング。
10曲目は、Disc1・13曲目の1995年デモ。ピアノ弾き語り。
11曲目は、Disc1・14曲目のホーム・レコーディング。キッチンやダイニング辺りの会話や音が入っている中で歌っています。
12曲目は、Disc1・13曲目のラン・スルー。
13曲目「ホール・ライフ(Whole Life)」は、「ONE YEAR On 46664」というコンピレーション・アルバムに収録されたポールとデイヴ・ステュワートの共作曲の別ヴァージョン(ラフ・ミックス)。
14曲目は、Disc1・8曲目のルード・カセット。
15曲目は、Disc1・14曲目のアコースティック。
16曲目は、Disc1・6曲目のアコースティック。 
17曲目「カモン・ダウン・カモン・ベイビー(C'mon Down C'mon Baby)」は、これもホーム・レコーディングらしき短い未発表曲。
18曲目「ルッキング・フォー・ユー(Looking for You)」は、Disc1・5曲目のシングルB面。ジェフ・リンとリンゴ(ドラム&コンガ)との共演。
19曲目「ブルームスティック(Broomstick)」は、Disc1・5曲目のCDシングル収録曲。これも、スティーヴ・ミラーと二人ですべての楽器を演奏。
20曲目「ラヴ・カム・タンブリング・ダウン(Love Come Tumbling Down)」は、Disc1・13曲目のシングルB面。この曲は、87年のレコーディング。
21曲目「セイム・ラヴ(Same Love)」は、Disc1・13曲目のCDシングル収録曲。この曲は、88年のレコーディング。

Youtubeで「ヤング・ボーイ(Young Boy)」のPV映像を2種類見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「ビューティフル・ナイト(Beautiful Night)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「ザ・ワールド・トゥナイト(The World Tonight)」のPV映像2種類です。