「プリテンダーズ(The Pretenders)」の86年10月発表、4th「ゲット・クロース(Get Close)」を聴きました。

僕が持っているのは、15年に発売されたDeluxe Special Edition(2CD+DVD)、リマスター、輸入盤。
CD1枚目は、オリジナルアルバムのリマスター11曲。
CD2枚目は、シングルB面、ライヴ、別ヴァージョン、映画のサントラ収録曲等を16曲収録。
DVDは、PV3曲、TVライヴ2曲を収録。

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(ジャケット表)

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(ジャケット裏)

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(ジャケット内側&CD、DVD収納部)

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(ブックレット)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のボン・ジョヴィ「ニュージャージー(New Jersey)」に続いて、第165弾はプリテンダーズ。

プリテンダーズは、クリッシー・ハインド姐御が率いるイギリス出身のロック・バンド。
2枚目以降メンバー・チェンジが激しく、この時点のメンバーは、クリッシー・ハインド(ボーカル&ギター)、前作から参加のロビー・マッキントッシュ(ギター)、T.M.スティーヴンス(ベース)、ブレア・カニンガム(ドラムス)の4人。
ただし、この4人で録音された曲は11曲中5曲のみで、あとはリズム隊を中心に曲によって演奏者が異なります。
また、T.M.スティーヴンスはこのアルバムのツアーが始まると脱退し、旧メンバーのマルコム・フォスターが復帰。ロビー・マッキントッシュも、ツアーの途中で脱退してしまいます。
結局、次のアルバムはプリテンダーズ名義の実質ソロ作となります。

このアルバムは、4作目(全英6位・全米25位)。
80年代名作シリーズでは、以前3rd「情熱のロックン・ロード~プリテンダーズⅢ(Learning To Crawl)」を紹介しました。
個人的には、そちらの方が好きですが、これも当時よく聞いたので、取り上げてみました。
プロデューサーは、ボブ・クリアマウンテンとジミー・アイオヴァイン。
このコンビは、クリッシーの当時の旦那だったシンプル・マインズの85年発表「ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon A Time)」のプロデューサーでもあります。
夫婦揃ってのアルバムプロデュースは、面白いですね。多少安くなったのかな?
以前書いたブログはこちらです。
また、07年リマスター盤の記事(こちら)も書いております。

Disc1
1曲目「マイ・ベイビー(My Baby)」は、全英84位・全米64位。終盤に歓声が入る疑似ライヴ仕立て。
2曲目「チェンジ・マイ・ライフ(When I Change My Life)」は、穏やかに語り掛けるように歌われる曲。
3曲目「月の光(Light of the Moon)」は、ソリッドなロック。
4曲目「ダンス(Dance!)」は、6曲目のシングルB面。ホーンを加えたヘビーなダンスロック・サウンド。リズムはジャングル・ビートでしょうか?歪んだギターがサイケデリックな印象も与えます。
5曲目「愛の伝説(Tradition of Love)」は、エコーの掛かったボーカルや多重コーラスで幻想的なミディアムテンポの曲。
6曲目「ドント・ゲット・ミー・ロング(Don't Get Me Wrong)」は、全英10位・全米10位。日本でも人気のあった曲。
7曲目「アイ・リメンバー・ユー(I Remember You)」は、キーボードが目立つ軽快な曲。
8曲目「魂の値(How Much Did You Get for Your Soul?)」は、問答無用のファンク・ナンバー。
9曲目「チル・ファクター(Chill Factor)」は、ゆったりとした雰囲気のアコースティック・ロック。
10曲目「ヒム・トゥ・ハー(聖歌)(Hymn to Her)」は、全英8位。作者はクリッシーのハイスクール時代の友人で、彼女がクリッシーに捧げた曲。
11曲目「鏡の部屋(Room Full of Mirrors)」は、10曲目のシングルB面。ジミ・ヘンドリックスのカバー。この曲のプロデューサーは、スティーヴン・リリーホワイト。前作のメンバーで録音された曲なので、冒頭のカウントはマーティン・チェンバース。初期のパンク、ニュー・ウェーヴ風のサウンドで格好良い曲です。

Disc2
1曲目は、Disc1・4曲目のフルレングス・ヴァージョン。Disc1・6曲目のUK12インチ・シングル収録。オリジナルCDには、こちらのヴァージョンが収録されておりました。
2曲目は、Disc1・11曲目のエクステンデッド・ヴァージョン。Disc1・10曲目のUK12インチ・シングル収録。10分近い長尺なヴァージョンです。
3曲目は、Disc1・5曲目のエクステンデッド・リミックス。Disc1・1曲目のUK7インチ・シングル収録。
4曲目「サンベリーナ(Thumbelina(Live))」は、ライヴ・ヴァージョン。Disc1・1曲目のUK12インチ・シングル収録。
5曲目「情熱のロックン・ロード(Middle Of The Road)」は、ライヴ・ヴァージョン。Disc1・1曲目のUK限定7インチ・シングル収録。
6曲目「プライベート・ライフ(Private Life)」は、ライヴ・ヴァージョン。同じくDisc1・1曲目のUK限定7インチ・シングル収録。
7曲目は、Disc1・4曲目のデモ・ヴァージョン(テイク1)。
8曲目は、Disc1・6曲目のライヴ・ヴァージョン。
9曲目「ホールド・ア・キャンドル(Hold A Candle To This)」は、次作「パックト!(Packed!)」収録曲のオルタナ・ヴァージョン。
10曲目「ワールド・ウィズイン・ワールズ(World Within Worlds)」は、未発表曲。
11曲目は、Disc1・2曲目のオルタナ・ヴァージョン。
12曲目「リコンシダー・ミー(Reconsider Me (Monitor Mix))」は、未発表曲。ウォーレン・ジヴォンのカバー。
13曲目「ホエア・ハズ・エヴリバディ・ゴーン(Where Has Everybody Gone?)」は、映画「007/リビング・デイライツ」の挿入歌。全米メインストリーム・ロック・チャート26位。ビッグ・バンド風のホーンが入った、007ナンバーっぽい曲。
14曲目「イフ・ゼア・ワズ・ア・マン(If There Was a Man)」は、同じく映画「007/リビング・デイライツ」の挿入歌。全英49位。
15曲目「ウィンドウズ・オブ・ザ・ワールド(Windows of the World)」は、映画「1969」の挿入歌。バート・バカラック作曲、ハル・デヴィッド作詞によるディオンヌ・ワーウィックのカバー。一時期加入した元スミスのジョニー・マーがギターを担当。アコースティックな曲調で、多彩なギターを聴かせてくれます。
16曲目「メリー・リトル・クリスマス(Have Yourself A Merry Little Christmas)」は、「クリスマス・エイドⅠ(A Very Special Christmas)」と言うオムニバス・アルバム収録曲。このオムニバス・アルバムも持っています。

Disc3(DVD)
シングルのPV3曲とBBC TVのライヴ映像(Disc1・6曲目を2種類)収録。

アルバム発表前に出産したことが影響したのか、今までになく穏やかな雰囲気に包まれた作品だと思います。
ただ、次作から実質ソロ作と書きましたが、今改めて聴き直すと、この作品から実質ソロ作ですね。
既に一つのバンドとは呼べず、クリッシーとそのバック・バンドという構成だと思います。

Youtubeで「ドント・ゲット・ミー・ロング(Don't Get Me Wrong)」のPV映像とTVライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 

 

同じくYoutubeの「ヒム・トゥ・ハー(聖歌)(Hymn to Her)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「マイ・ベイビー(My Baby)」のPV映像です。

 


同じくYoutubeの「ウィンドウズ・オブ・ザ・ワールド(Windows of the World)」のPV映像です。