「インスパイラル・カーペッツ(Inspiral Carpets)」の90年4月発表、1st「ライフ(Life)」を聴きました。

僕が持っているのは、13年発売のExtended Edition、輸入盤CD+DVD、13年リマスター。

インスパイラル・カーペッツ1-1
(ジャケット表)

インスパイラル・カーペッツ1-2
(ジャケット裏)

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(ジャケット内側)

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インスパイラル・カーペッツ1-11

インスパイラル・カーペッツ1-12
(ブックレット)

かなり間が空きましたが、80年代に続いて、90年代の名作もピックアップして聴いています。
昨年7月のディーコン・ブルー「グラスゴーより愛をこめて(Fellow Hoodlums)」に続いて、第7弾はインスパイラル・カーペッツ。

インスパイラル・カーペッツは、イギリス・マンチェスター出身のロック・バンド。
ザ・ストーン・ローゼズ、ハッピー・マンデーズと並び、80年代末から90年代初頭に人気を博したマンチェスター・サウンド(別名マッドチェスター)を代表するバンドです。
先日聴いたストラングラーズの「10(10)」も、大胆にオルガンを取り入れておりましたが、彼らもハモンドオルガンを使った特徴的なダンス・サウンドが売り物でした。
また、オアシスのノエル・ギャラガーが、このバンドのローディーをしていたことでも有名です。
この当時のメンバーは、トム・ヒングリー(ボーカル)、クリント・ブーン(オルガン&コーラス)、グラハム・ランバート(ギター)、マーティン・ウォルシュ(ベース)、クレイグ・ギル(ドラムス)の5人。

このアルバムは、1作目(全英2位)。
実は、このアルバムのレコーディング前に、ステファン・ホルトからトム・ヒングリーにボーカルが交代したため、ボートラ14曲目から26曲目まではステファンがボーカルを務めています。
また、前述のノエル・ギャラガーはボーカルのオーディションを受けたものの落選し、ローディーに転じたという逸話も残っております(その後、弟とオアシスを結成)。
もし、ボーカルとして採用されていれば、ロックの歴史が変わったかもしれませんね。

CD
1曲目「リアル・シング(Real Thing)」は、早速オルガンが鳴り響く、アップテンポのロックン・ロール。
2曲目「ソング・フォー・ア・ファミリー(Song for a Family)」は、冒頭からベース音が目立つ曲。途中でスローダウンし、テンポ・チェンジする所が面白いです。
3曲目「ディス・イズ・ハウ・イット・フィールズ(This Is How It Feels)」は、全英14位。この曲は好きです。
4曲目「ダイレクティング・トラフィック(Directing Traffic)」は、オルガン、ベース、ドラムスがシンクロする格好良いナンバー。
5曲目「ビサイズ・ミー(Besides Me)」は、オルガンと共に疾走する曲。
6曲目「メニー・ハッピー・リターンズ(Many Happy Returns)」は、徐々にテンポアップし、一旦終わってからまた再開する曲。
7曲目「メモリーズ・オブ・ユー(Memories of You)」は、早送りの会話や笑い声などが入る怪しい雰囲気のインスト。
8曲目「シー・カムズ・イン・ザ・フォール(She Comes in the Fall)」は、13曲目と両A面シングルで、全英27位。行進ドラムが印象的な曲。
9曲目「モンキー・オン・マイ・バック(Monkey on My Back)」は、最速ロックン・ロール。
10曲目「サン・ドント・シャイン(Sun Don't Shine)」は、ノスタルジックな曲。
11曲目「インサイド・マイ・ヘッド(Inside My Head)」は、何度目かの登場のオルガンが引っ張るスピード・ナンバー。
12曲目「ムーヴ(Move)」は、全英49位。ゆったりした曲調ながら、途中でギターのカッティングとオルガンがシンクロするなど、ちゃんと聴かせ所も用意された曲。
13曲目「サックヴィル(Sackville)」は、8曲目と両A面シングルで、全英27位。どの曲も3分程度で終わる中、6分を超える長尺な曲。エンディングに入っているのは、レーベルにもなっている牛の鳴き声?
ボートラ14曲目から18曲目までは、88年発表のEP「Plane Crash」の収録曲。
14曲目「キープ・ザ・サークル・アラウンド(Keep The Circle Around)」
15曲目「テーマ・フロム・カウ(Theme from Cow)」
16曲目「シーズ・オブ・ダウト(Seeds of Doubt)」
17曲目「ガレージ・フル・オブ・フラワーズ(Garage Full of Flowers)」
18曲目「96ティアーズ(96 Tears)」は、ストラングラーズも「10」でカバーしていたクエスチョン・マーク&ザ・ミステリアンズの曲。
同19曲目から22曲目までは、89年発表のEP「Trainsurfing」の収録曲。
19曲目「バタフライ(Butterfly)」
20曲目「コーズウェイ(Causeway)」
21曲目「ユー・キャント・テイク・ザ・トゥルース(You Can't Take the Truth)」
22曲目「グリーク・ウエディング・ソング(Greek Wedding Song)」
同23曲目から26曲目までは、88年7月17日のジョン・ピール・セッションの音源。
23曲目「ソー・ファー(So Far)」
24曲目「モンキー・オン・マイ・バック(Monkey on My Back)」
25曲目「グリーク・ウエディング・ソング(Greek Wedding Song)」
26曲目「ウイスキー(Whiskey)」

DVDは、90年7月21日の地元マンチェスターにおけるライヴ17曲。これは日本でも90年にVHSで発売されましたが、今回が初めてのDVD化。

前述の通り、ザ・ストーン・ローゼズ、ハッピー・マンデーズと並ぶ、マンチェスター・ムーブメント3大バンドの一つですが、一番このバンドをリアル・タイムで聴いた記憶があります。
でも、ムーブメントの終焉と共に、一番最初に消えて行った気もします(笑)。一応、再結成して、今でも現役のようではありますが…。
独特のオルガン・サウンドは今聴いても心地良いですが、確かに一本調子で似た曲が多いと思いますので、その辺りがこのバンドの限界だったような気がします。

Youtubeで「ディス・イズ・ハウ・イット・フィールズ(This Is How It Feels)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「シー・カムズ・イン・ザ・フォール(She Comes in the Fall)」のPV映像です。



同じくYoutubeの「ムーヴ(Move)」のPV映像です。



同じくYoutubeの「サックヴィル(Sackville)」の音源です。



同じくYoutubeの「21790-live」(上記付属DVD)のライヴ映像です。