「ストラングラーズ(The Stranglers)」の86年10月発表、9th「夢現(Dreamtime)」を聴きました。

僕が持っているのは、19年発売の紙ジャケット、19年リマスター、ボートラ6曲付。

ストラングラーズ9-1
(ジャケット表)

ストラングラーズ9-2
(帯を外したジャケット表)

ストラングラーズ9-3
(ジャケット裏)

ストラングラーズ9-4

ストラングラーズ9-5
(内袋表裏)

ストラングラーズは、イングランド出身のパンク・バンド。
この当時のメンバーは、ジャン=ジャック・バーネル(ベース、ボーカル)、ヒュー・コーンウェル(ギター、ボーカル)、デイブ・グリーンフィールド(キーボード)、ジェット・ブラック(ドラムス)の4人。

27年振りの単独来日を記念し、これまで紙ジャケットになっていなかったエピック・レーベル移籍後のアルバム5枚が再発されました。
EMI傘下のユナイテッド・アーティスツ時代のアルバムは、06年に紙ジャケットで発売されているので、ようやく10作目までが揃うことになります。

このアルバムは、前作「オーラル・スカルプチャー(Aural Sculpture)」に続く9作目(全英16位・全米172位)。
プロデューサーは、マイク・ケンプとバンド自身。
このアルバムは当時CDを持っていたはずですが、早々と手放したようで、ほとんど記憶にありません。
そんな訳で、初めて聴くような新鮮な気持ちで楽しめました。

1曲目「オールウェイズ・ザ・サン(Always the Sun)」は、全英30位。クールに語り掛けるように歌われる曲。
2曲目「ドリームタイム(Dreamtime)」は、ジャケット裏に「アボリジナル・スクリプト」というメッセージが記載されているように、オーストラリア原住民アボリジニの思想に触発された曲。
3曲目「ワズ・イット・ユー(Was it You?)」は、ジャンのリード・ボーカルによる、ホーンが入った性急なナンバー。
4曲目「ユール・オールウェイズ・リープ・ホワット・ユー・ソウ(You'll Always Reap What You Sow)」は、ゲストのB.J.コールが弾く哀愁を帯びたペダル・スティール・ギターが耳に残る曲。
5曲目「ゴースト・トレイン(Ghost Train)」は、スカビート風の曲。
6曲目「ナイス・イン・ニース(Nice in Nice)」は、全英30位。ジャンのリード・ボーカル。デイブによるキーボード類が派手な曲。
7曲目「ビッグ・イン・アメリカ(Big in America)」は、全英48位。サックスが前面に入ったアメリカを批判めいた曲。
8曲目「シェイキン・ライク・ア・リーフ(Shakin' Like a Leaf)」は、全英58位。ホーンが入ったスウィングジャズ風の曲。
9曲目「マヤン・スカイズ(Mayan Skies)」は、マヤ文明に感化を受けて作られた曲。
10曲目「トゥー・プレシャス(Too Precious)」は、パーカッションが入った、7分近いスリリングなナンバー。この曲は好きです。
ボートラ11曲目「ヘッド・オン・ザ・ライン(Head On The Line)」は、前作収録の「ノー・マーシー(No Mercy)」の7インチ・シングル収録曲。
同12曲目「シンス・ユー・ウェント・アウェイ(Since You Went Away)」は、6曲目のシングルB面。ジャンのリード・ボーカル。
同13曲目「ノーマン・ノーマル(Norman Normal)」は、1曲目のシングルB面。クレジットが無いので誰だかわかりませんが、女性コーラスとのデュエット。
同14曲目「ドライ・デイ(Dry Day)」は、7曲目のシングルB面。
同15曲目「ヒット・マン(Hitman)」は、8曲目のシングルB面。
同16曲目「ヴィヴァ・ヴラッド(Viva Vlad!)」は、次作「オール・ライヴ(All Live and All of the Night)」収録の「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト(All Day and All of the Night)」のシングルB面。カーニバルのようなバックミュージックに乗って、セリフが流れる曲。

ボートラは、99年再発日本盤に収録された独自のボートラを継承しています。

改めて聴くと、完成度も高く、良いアルバムだと思います。

Youtubeで「ナイス・イン・ニース(Nice in Nice)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「オールウェイズ・ザ・サン(Always the Sun)」のPV映像です。