「ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)」の80年6月発表、6th「ホールド・アウト(Hold Out)」を聴きました。

僕が持っているのは、16年再発の国内盤(FOREVER YOUNG シリーズ)、96年リマスター。

ジャクソン・ブラウン6-1
(ジャケット表)

ジャクソン・ブラウン6-2
(ジャケット裏)

ジャクソン・ブラウン6-3
(ブックレット裏&CDレーベル)

ジャクソン・ブラウン6-4

ジャクソン・ブラウン6-5

ジャクソン・ブラウン6-6
(ブックレット)

ジャクソン・ブラウン6-7
(帯表裏)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先月のスウィング・アウト・シスター「カレイドスコープ・ワールド(Kaleidoscope World)」に続いて、第144弾はジャクソン・ブラウン。

ジャクソン・ブラウンは、ウェスト・コーストを代表するシンガー・ソング・ライター。

このアルバムは、前作「孤独なランナー(Running on Empty)」以来2年半振りに発表された6作目(全米1位・全英44位)。
初の全米1位に輝きましたが、売り上げ的には70年代の名作と言われる4th「プリテンダー(The Pretender)」や5th「孤独なランナー」には及んでいません。

1曲目「ディスコ・アポカリプス(Disco Apocalypse)」は、曲名にディスコと入りますが、当時LAにあったクラブの店名らしく、曲調はちっともディスコでありません。終盤に入る、ローズマリー・バトラーのコーラスが強烈な印象を残します。
2曲目「ホールド・アウト(Hold Out)」は、7曲目のシングルB面。フォーキーなオルガンを弾いているのは、リトル・フィートのビル・ペイン。
3曲目「ザット・ガール・クッド・シング(That Girl Could Sing)」は、全米22位。ハードなロック・ナンバー。
4曲目「ブールヴァード(Boulevard)」は、全米19位。軽快なロックン・ロール。「ヘイ、ベイビー」なんて、まるでブルース・スプリングスティーンのようです。
5曲目「オブ・ミッシング・パーソンズ(Of Missing Persons)」は、3曲目のシングルB面。前年に急死したリトル・フィートのローウェル・ジョージの遺児イナラに捧げられた曲。歌詞も「彼が僕にとってどんな人であったか それは言葉では説明できないほどだ」と言ったふうに、ローウェルの素晴らしさをについてイナラに語り掛ける内容です。しかも、イナラに印税が渡るように、これだけ曲の権利が「イナラ・ミュージック」となっています。ディヴィッド・リンドレーが弾くスティール・ギターも、哀愁を帯びて曲調にマッチしています。
6曲目「コール・イット・ア・ローン(Call It a Loan)」は、4曲目のシングルB面。これも、ディヴィッド・リンドレーが弾くアコースティックなギターが美しい曲。
7曲目「ホールド・オン・ホールド・アウト(Hold On Hold Out)」は、全米103位。後半ちょっと青臭い感じのセリフを語るパートを挟みますが、それもまた良いかなぁと思わせる、8分を超える大作。

目玉は、やはり5曲目と7曲目ですね。この2曲だけでも十分聴く価値があります。

Youtubeで「ブールヴァード(Boulevard)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「オブ・ミッシング・パーソンズ(Of Missing Persons)」の音源です。



同じくYoutubeの「ホールド・オン・ホールド・アウト(Hold On Hold Out)」の音源です。