「サザンオールスターズ(Southern All Stars)」の84年7月発表、7th「人気者で行こう」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売のデジパック、08年リマスター。

サザンオールスターズ7-1
(ジャケット表)

サザンオールスターズ7-2
(ジャケット裏)

サザンオールスターズ7-3

サザンオールスターズ7-4
(ジャケット内側、CDレーベル&CDトレイ下)

サザンオールスターズ7-5

サザンオールスターズ7-6
(歌詞カード表裏)
歌詞は桑田の手書きによるもの。そのためか、英語の綴り等に間違いが散見されます。

サザンオールスターズ7-7
(帯表裏)

「海のOh, Yeah!!」「海のYeah!!」2枚のベストアルバムを聴いた勢いで、久し振りにサザンのオリジナル・アルバムを順に聴き直しています。

このアルバムは、7作目(オリコン1位)。
以前書いたブログはこちらです。

1曲目「JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)」は、「JAPAN」と「REGGAE」の造語。シンセとサックスが活躍する独特のうねりを持った曲。
2曲目「よどみ萎え、枯れて舞え」は、AOR風の曲。「Chap chap chap(チャッチャッチャッ)」なんて軽い感じ。
3曲目「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」は、20thシングル。オリコン6位。映画「彼女が水着にきがえたら」挿入歌。カラオケの定番ですかね?
4曲目「開きっ放しのマシュルーム」は、桑田がシャウトするハイテンションのロックン・ロール。
5曲目「あっという間の夢のTONIGHT」は、リズミカルで軽快な曲。途中で犬の鳴き声入り。
6曲目「シャボン」は、原由子のリード・ボーカル曲。いかにも原坊らしい、ほのぼのした曲調。歌詞には「セゾン」や「un(アン)deux(デュー)trois(トロァ)」など、フランス語が入っています。長山洋子(オリコン65位)がカバー。
7曲目「海」は、ジューシィ・フルーツ提供曲のセルフ・カバー。これもAOR風の曲。
8曲目「夕方 Hold On Me」は、ホーンやハーモニカが効いた陽気な曲。スモーキー・ロビンソンが在籍していたザ・ミラクルズの「ユーヴ・リアリー・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー(You've Really Got A Hold On Me)」からタイトルを拝借したらしいので、曲調もモータウンっぽいです。「You've gotta」=「夕方」など、言葉遊びも楽しいですね。
9曲目「女のカッパ」は、またもやAOR風の曲。
10曲目「メリケン情緒は涙のカラー」は、シンセが曲を引っ張る、この時代的な歌謡ロック。歌詞に「エノケン」や「ロッパ」、横浜の地名(バンド・ホテル、産業道路など)が登場する曲。
11曲目「なんば君の事務所」は、3曲目ののシングルB面。ギターの大森隆志作曲のインスト。
12曲目「祭はラッパッパ」は、ファンク・ロック。曲名に「祭り」と付くせいか、何となくお囃子調の和テイストの曲。
13曲目「Dear John」は、タイトル通り、ジョン・レノンを追悼した曲。ミュージカル風のアレンジの中、桑田が情感たっぷりに歌います。

前作「綺麗」以降のシングル「東京シャッフル」は、このアルバムに未収録。
初期サザンの完成形に到達したアルバムだと思います。
また、曲紹介でも書いたように、歌詞や曲名に日本語と英語を引っ掛けた言葉遊びが多いのも特徴です。