「サザンオールスターズ(Southern All Stars)」の81年7月発表、4th「ステレオ太陽族」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売のデジパック、08年リマスター。

サザンオールスターズ4-1
(ジャケット表)

サザンオールスターズ4-2
(ジャケット裏)

サザンオールスターズ4-3

サザンオールスターズ4-4
(ジャケット内側、CDレーベル&CDトレイ下)

サザンオールスターズ4-5

サザンオールスターズ4-6

サザンオールスターズ4-7
(歌詞カード表裏)

サザンオールスターズ4-8
(帯表裏)

「海のOh, Yeah!!」「海のYeah!!」2枚のベストアルバムを聴いた勢いで、久し振りにサザンのオリジナル・アルバムを順に聴き直しています。

このアルバムは、4作目(オリコン1位)。
アルバム・タイトルは、石原慎太郎の「太陽の季節」に由来する「太陽族」から。
「ステレオ」の部分は、「ステレオ! これがビートルズ」のように、ステレオ録音黎明期にアルバムに付けられた冠を意識したと推察します。
以前書いたブログはこちらです。

1曲目「Hello My Love」は、ノスタルジックなムードの曲。間奏の原坊のデキシーランド・ジャズ調のピアノもそんな感じです。
2曲目「My Foreplay Music」は、13曲目ののシングルB面。「Foreplay」は前戯のことで、歌詞もちょっとエロイ雰囲気のロックン・ロール。
3曲目「素顔で踊らせて」は、ユニ・チャーム「アンネナプキン」CMソング。ちょっと甘ったるい感じの曲。
4曲目「夜風のオン・ザ・ビーチ」は、歌詞にエボシ岩が登場。「チャコの海岸物語」より先に歌われていたんですね。
5曲目「恋の女のストーリー」は、映画「モーニング・ムーンは粗雑に」挿入歌。これも、甘い雰囲気の曲。女優・歌手の高樹澪がカバー。
6曲目「我らパープー仲間」は、これまたノスタルジックなジャズ風アレンジ。「我々も我も君達もパープー」と歌う部分が好きです。
7曲目「ラッパとおじさん(Dear M.Y's Boogie)」は、途中のセリフ以外、英語歌詞。歌詞にも「Mr.Yagi」と名前が出て来ますが、この曲の編曲を行っている八木正生に捧げられたブギー。
8曲目「Let’s Take a Chance」は、映画「モーニング・ムーンは粗雑に」挿入歌。レゲエ調の曲。
9曲目「ステレオ太陽族」は、映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」挿入歌で、1分半にも満たない短い曲。
10曲目「ムクが泣く」は、ベースの関口和之の作詞作曲、リード・ボーカル曲。「ムク」は関口の愛称。英語詞が幅を利かすアコースティックな曲。
11曲目「朝方ムーンライト」は、12曲目ののシングルB面。映画「モーニング・ムーンは粗雑に」挿入歌。間奏のフリューゲルホルンが好印象。
12曲目「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」は、12thシングル。オリコン49位。サザンのシングル盤としては、最低順位・売り上げ。映画「モーニング・ムーンは粗雑に」主題歌。コーラス、ハーモニカ、「Come on,come on」と言った歌詞は、60年代や70年代の洋楽ロックを思い起こさせます。
13曲目「栞のテーマ」は、このアルバムからカットされた13thシングル。オリコン44位。映画「モーニング・ムーンは粗雑に」挿入歌。「栞=しおり」って、振り仮名が無いと読めませんね。

前作「タイニイ・バブルス」以降のシングル「いなせなロコモーション」「ジャズマン(JAZZ MAN)」「わすれじのレイド・バック」「シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー」は、このアルバムに未収録。
この頃はレコーディングに時間を割くようになった分、TVなどの露出が減り、このアルバム収録の2曲も含め、チャート的には苦戦をしております。
したがって、インパクトの強いジャケットの割には、ヒット曲が収録されていないため、初期のアルバム群の中ではもう一つ影が薄い作品だと思います。
また、この頃の傾向として、ジャスっぽいアレンジの曲が多いのも特徴です。