「シカゴ(Chicago)」の71年10月発表、「シカゴ・アット・カーネギー・ホール(Chicago at Carnegie Hall)」を聴きました。

僕が持っているのは、05年発売の輸入盤、05年リマスター、3枚+ボーナス・ディスク1枚。

シカゴ4-1
(ボックス表)
シュリンク&ステッカー付。

シカゴ4-2
(ボックス裏)

シカゴ4-3

シカゴ4-4
(Disc1&2ジャケット表裏)

シカゴ4-5

シカゴ4-6
(Disc3&4ジャケット表裏)

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シカゴ4-12

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(ブックレット写真)

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シカゴ4-20
(ポスター)
アナログ盤付属のポスター再現。大判1種、中判2種。中盤のうち1枚は、ライヴの会場となったカーネギー・ホール。

久し振りにシカゴ(テリー・キャス在籍時代)のアルバムを順番に聴いています。

シカゴは、アメリカ人のブラス・ロック・バンド。
メンバーは、ロバート・ラム(ボーカル&キーボード)、テリー・キャス(ボーカル&ギター)、ピーター・セテラ(ボーカル&ベース)、ダニー・セラフィン(ドラムス)、ジェイムス・パンコウ(トロンボーン)、リー・ロクネイン(トランペット)、ウォルター・パラゼイダー(木管楽器)の7人。

このアルバムは、初のライヴ・アルバム(全米3位)。
オリジナルLPは、驚愕の4枚組。当時の日本盤は、定価7,800円もしたそうです。
このCDは、LP4枚を3枚にまとめ、ボーナス・ディスクを1枚加えた、これまた4枚組。
オリジナルLPは、4枚組32曲で計2時間48分でしたが、ボーナスDiscを足したこのCDは、40曲で計3時間43分となっています。

シカゴは、09年発売の紙ジャケット・シリーズで揃えていますが、このアルバムはなぜか紙ジャケットになりませんでした。
このように、ちゃんと海外ではリマスター盤が発売されているんですけどね。
4枚組だと、値が張って売れないと判断されたのでしょうか?
アルバムとしては「シカゴⅣ」の位置付けなので、同時発売されていたら、もちろん飛ばさずに大人買いをしたと思うのですが…。

収録内容は、1st「シカゴの軌跡(Chicago Transit Authority)」から11曲、2nd「シカゴと23の誓い(Chicago)」から17曲、3rd「シカゴⅢ(ChicagoⅢ)」から11曲と未発表1曲で構成されています。
プロデューサーは、お馴染みのジェイムズ・ウィリアム・ガルシオ。
以前書いたブログは、こちらです。

Disc1
1曲目「ぼくらの国(In the Country)」、2曲目「空想の色(Fancy Colours)」は、2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。1曲目は、長尺なアルバムのおかげか、なかなか演奏が始まらず、音合わせ等を3分位やっています。
3曲目「いったい現実を把握している者はいるだろうか?(フリー・フォーム・イントロ)(Does Anybody Really Know What Time It Is?(free form intro))」、4曲目「いったい現実を把握している者はいるだろうか?(Does Anybody Really Know What Time It Is?)」は、1st「シカゴの軌跡」収録曲。3曲目は、ラムのピアノによる長いインプロビゼーション。
5曲目「サウス・カリフォルニア・パープルズ(South California Purples)」、6曲目「クエスチョンズ67,68(Questions 67 And 68)」も、1st「シカゴの軌跡」収録曲。5曲目は、キャスの長いインプロビゼーション。
7曲目「僕等の歌を(Sing a Mean Tune Kid)」は、3rd「シカゴⅢ」収録曲。これまた、キャスの長いインプロビゼーション。最後は「ロック・アラウンド・ザ・クロック(Rock Around the Clock)」を演奏しています。
8曲目「ビギニングス(Beginnings)」は、1st「シカゴの軌跡」収録曲。

Disc2
1曲目「第1楽章(1st Movement)」から5曲目「第5楽章(5th Movement)」までは、「栄光への旅路(It Better End Soon)」と言うサブ・タイトルが付いた2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。スタジオ録音より、1楽章増えています。第2楽章は、パラゼイダーによるフルートのインプロビゼーションで、途中「リパブリック讃歌(童謡「お玉じゃくしは蛙の子」)」等も演奏しています。
6曲目「イントロダクション(Introduction)」は、1st「シカゴの軌跡」収録曲。ここで、またライヴの始まりのようなバンド紹介のアナウンスが入ります。
7曲目「母なる大地(Mother)」、8曲目「ロウダウン(Lowdown)」は、3rd「シカゴⅢ」収録曲。
9曲目「フライと・ナンバー602(Flight 602)」、10曲目「火星へのモーターボート(Motorboat to Mars)」、11曲目「自由になりたい(Free)」は、「トラヴェル・スイート(Travel Suite)」と言うサブ・タイトルが付いた3rd「シカゴⅢ」収録曲。10曲目は、セラフィンのドラム・ソロ。
12曲目「約束の地へ(Where Do We Go From Here)」は、2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。
13曲目「欲しいのは君だけ(I Don't Want Your Money)」は、3rd「シカゴⅢ」収録曲。

Disc3
1曲目「ハッピー・コウズ・アイム・ゴーイング・ホーム(Happy 'Cause I'm Going Home)」も、Disc2・9曲目から11曲目と同じ「トラヴェル・スイート」の1曲で、3rd「シカゴⅢ」収録曲。
2曲目「ぼくらに微笑みを(Make Me Smile)」、3曲目「言いたいことが沢山(So Much to Say, So Much to Give)」、4曲目「不安の日々(Anxiety's Moment)」、5曲目「ウェスト・ヴァージニアの幻想(West Virginia Fantasies)」、6曲目「ぼくらの世界をバラ色に(Colour My World)」、7曲目「今こそ自由を(To Be Free)」、8曲目「愛は限りなく(Now More Than Ever)」は、「バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン(Ballet for a Girl in Buchannon)」と言うサブ・タイトルが付いた2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。
9曲目「リチャードと彼の友人達に捧げる歌(A Song for Richard and His Friends)」は、未発表曲。
10曲目「長い夜(25 Or 6 To 4)」は、2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。
11曲目「アイム・ア・マン(I'm A Man)」は、1st「シカゴの軌跡」収録曲。ファンキーな演奏で、本編の最後を締めくくります。

Disc4は、一部曲の被りも見られますし、エンディングがフェードアウトする曲も多いので、本編で採用されなかったテイクの寄せ集めと言った感じです。
1曲目「リッスン(Listen)」、2曲目「イントロダクション(Introduction)」、3曲目「サウス・カリフォルニア・パープルズ(South California Purples)」は、1st「シカゴの軌跡」収録曲。
4曲目「孤独なんて唯のことば(Loneliness Is Just a Word)」は、3rd「シカゴⅢ」収録曲。
5曲目「フリー・フォーム・イントロ(Free Form Intro)」は、Disc1・3曲目と同じくラムのピアノによる長いインプロビゼーションを単独で収録したもの。
6曲目「僕等の歌を(Sing a Mean Tune Kid)」は、3rd「シカゴⅢ」収録曲。
7曲目「朝食ぬきのつらい朝(A Hard Risin' Morning Without Breakfast)」、「仕事に出よう(Off to Work)」、「堕落(Fallin' Out)」、「ドリーミン・ホーム(Dreamin' Home)」、「再び朝のブルースを(Morning Blues Again)」は、「シャワーの時間(An Hour in the Shower)」と言うサブ・タイトルが付いた3rd「シカゴⅢ」収録曲。
8曲目「長い夜(25 Or 6 To 4)」は、2nd「シカゴと23の誓い」収録曲。

やっぱり、長いです。一気に聴くなんて、到底無理ですからね。
実は、インプロビゼーションを取り入れた長尺な演奏がメンバーにも不評で、後に発売される「シカゴ・ライヴ・イン・ジャパン(Chicago Live In Japan)」の方を高く評価していたなんて、裏話もあるようです。
そう言えば、最近も蔵出しの4枚組ライヴCD+DVDを発売しましたね。てっきり初期のライヴで、曲も被りそうだから購入しなくても良いと思っていたのですが、この記事を書くためにタワレコ・オンラインを見たら、キャス時代の後期音源も入っているではありませんか!!これは、何か聴いてみたくなってしまいました。さて、どうしようかな?

Youtubeで「いったい現実を把握している者はいるだろうか?(Does Anybody Really Know What Time It Is?)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「長い夜(25 Or 6 To 4)」のライヴ映像です。


At Carnegie HallAt Carnegie Hall
45,176円
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