「シカゴ(Chicago)」の70年8月発表、2nd「シカゴと23の誓い(Chicago)」を聴きました。

僕が持っているのは、09年発売の紙ジャケット、02年リマスター、ボートラ2曲付。

シカゴ2-1
(ジャケット表)
米国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。邦題の23は、オリジナル・アルバムの収録曲数から拝借。

シカゴ2-2
(帯を外したジャケット表)
オリジナルLPはコロンビア・レコードから発売。この紙ジャケットはワーナーからの再発のため、コロンビアのロゴ・マークはライノのマークに変更されています。

シカゴ2-3
(ジャケット裏)

シカゴ2-4
(ジャケット内側)

シカゴ2-5
(内袋)
コロンビアのカンパニー・スリーヴが使えないため、ただの白地に変更。

シカゴ2-6

シカゴ2-7
(ポスター)

シカゴ2-8
(ステッカー2種類)

シカゴ2-9

シカゴ2-10

シカゴ2-11
(日本語解説書)
プラケ盤に付いているであろうライナーの対訳、紙ジャケットの解説、英詞、日本語訳付き。

久し振りにシカゴ(テリー・キャス在籍時代)のアルバムを順番に聴いています。

シカゴは、アメリカ人のブラス・ロック・バンド。
メンバーは、ロバート・ラム(ボーカル&キーボード)、テリー・キャス(ボーカル&ギター)、ピーター・セテラ(ボーカル&ベース)、ダニー・セラフィン(ドラムス)、ジェイムス・パンコウ(トロンボーン)、リー・ロクネイン(トランペット)、ウォルター・パラゼイダー(木管楽器)の7人。

このアルバムは、バンド名を改名して発表した2作目(全米4位・全英6位)。
前作「シカゴの軌跡(Chicago Transit Authority)」同様、オリジナルは2枚組です。
プロデューサーも、前作と同じジェイムズ・ウィリアム・ガルシオ。
「ChicagoⅡ」のタイトルで知られていますが、正確にはただの「Chicago」で、数字が付くのは次作からです。
以前書いたブログは、こちらです。

1曲目「ぼくらは何処へ(Movin' In)」は、パンコウの作品で、キャスのリード・ボーカルにコーラスが呼応し、スウィングする曲。
2曲目「ぼくらの道(The Road)」は、キャスの作品で、セテラが歌う爽やかな曲。
3曲目「ぼくらの詩(Poem for the People)」は、静かなピアノで曲が始まり、ラムがムーディーに歌い上げる曲。
4曲目「ぼくらの国(In the Country)」は、キャスとセテラのデュエットによる濃厚なロッカ・バラード。ここまで4曲とも邦題に「ぼくらの」が付いています。
5曲目「朝日よ輝け(Wake Up Sunshine)」は、ラムらしい軽快な曲。途中でセテラも歌っています。
6曲目「ぼくらに微笑みを(Make Me Smile)」は、全米9位。パンコウの作品で、キャスのリード・ボーカル。ここからインスト3曲を含めた7曲連続の「バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン(Ballet for a Girl in Buchannon)」と言うサブ・タイトルが付いた組曲。組曲なので、途中8曲目「不安の日々(Anxiety's Moment)」にはこの曲の冒頭と同じホーンの演奏が入り、12曲目「愛は限りなく(Now More Than Ever)」ではこの曲がリプライズされます。
10曲目「ぼくらの世界をバラ色に(Colour My World)」は、当初6曲目のシングルB面でしたが、次作「シカゴⅢ(ChicagoⅢ)」発表後の71年6月に1st収録の「ビギニングス(Beginnings)」のシングルB面で再リリースされ、全米7位。
13曲目「空想の色(Fancy Colours)」は、ラムの作品で、セテラが歌うファンキーな曲。パラゼイダーの吹くクラリネットが印象的です。
14曲目「長い夜(25 Or 6 To 4)」は、全米4位・全英7位。ラムの作品で、セテラが歌う初期の代表曲。原題は「午前4時25分若しくは26分前」と言う意味で、眠れない夜を歌った歌詞から邦題は付けられています。
15曲目「夜明けのプレリュード(Prelude)」から18曲目「愛の記憶(Memories of Love)」は、「愛の記憶(Memories of Love)」と言うサブ・タイトルが付いた、キャス作のクラシック4連作(15,16,17曲目はインスト)。18曲目は、キャスの甘いボーカルが堪能できる曲。キャスは硬軟色々な歌い方ができると思います。
19曲目「第1楽章(1st Movement)」から22曲目「第4楽章(4th Movement)」は、「栄光への旅路(It Better End Soon)」と言うサブ・タイトルが付いた、今度はラム作の4楽章。20曲目「第2楽章(2nd Movement)」だけインストで、他はキャスが歌っています。
23曲目「約束の地へ(Where Do We Go From Here)」は、14曲目のシングルB面。セテラが初めて作った曲。
ボートラ24曲目は、6曲目のシングル・ヴァージョン。冒頭のホーンを短くし、12曲目のリプライズをエンディングに取り入れてます。
同25曲目は、14曲目のシングル・ヴァージョン。14曲目より2分以上短いヴァージョン。

パンコウ、キャス、ラムの3人による組曲がこのアルバムの聴き所ですね。
1作目よりヴァリエーションが増え、アルバムの完成度も高いです。

Youtubeで「長い夜(25 Or 6 To 4)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「ぼくらの世界をバラ色に(Colour My World)」と「ぼくらに微笑みを(Make Me Smile)」のライヴ映像です。