「ザ・カルト(The Cult)」の89年4月発表、4th「ソニック・テンプル(Sonic Temple)」を聴きました。

僕が持っているのは、04年発売の紙ジャケット、04年リマスター。

ザカルト4-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを忠実に再現。ビリー・ダフィーの仁王立ち。格好良いです。

ザカルト4-2
(ジャケット裏)
ジェイミー・スチュワート。

ザカルト4-3

ザカルト4-4
(内袋表裏)

ザカルト4-5
(帯表裏)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のコクトー・ツインズ「ブルーベル・ノール(Blue Bell Knoll)」に続いて、第105弾はザ・カルト。

ザ・カルトは、イギリスのハードロック・バンド。
この時点のメンバーは、イアン・アストベリー(ボーカル)、ビリー・ダフィー(ギター)、ジェイミー・スチュワート(ベース)の3人に、ゲストとしてミッキー・カリー(ドラムス)を加えた4人。

このアルバムは、4作目(全英3位・全米10位)。
プロデューサーは、ボブ・ロック。
個人的には、前作「エレクトリック(Electric)」の方が好きなのですが、このアルバムがキャリアで最も売れた作品なので、こちらを取り上げてみました。ちょうど、中古で紙ジャケットを手に入れましたので…。

1曲目「サン・キング(Sun King)」は、全英39位。いきなり6分を超えるパワー全開のハードロック・ナンバー。
2曲目「ファイアー・ウーマン(Fire Woman)」は、全英15位・全米46位。
4曲目「エディ(チャオ・ベイビー)(Edie(Ciao Baby))」は、全英32位・全米93位。アルペジオとストリングスのイントロで幕が開ける曲。タイトルの「Edie」とは、アメリカの女優&ファッションモデルのイーディ・セジウィックのこと。イアンも「イーディ」と歌っているので、邦題は発音表記を間違えましたね。この曲は好きです。
5曲目「スウィート・ソウル・シスター(Sweet Soul Sister)」は、全英42位。イントロの幻想的なキーボードが印象的です。
6曲目「ソウル・アサイラム(Soul Asylum)」は、どことなくレッド・ツェッペリンの「カシミール(Kashmir)」を思い起こさせる壮大な曲。
7曲目「ニューヨーク・シティ(New York City)」は、間奏のナレーションでイギー・ポップが参加。
8曲目「オートマティック・ブルース(Automatic Blues)」は、2曲目のシングルB面。エフェクトを効かせたギター・ソロが印象的な曲。
9曲目「ソルジャー・ブルー(Soldier Blue)」は、シャッフル・ビートの曲。
11曲目「メディシン・トレイン(Medicine Train)」は、CDのみに収録。ブルースハープとアコースティック・ギターで始まり、ギター・リフで攻める、前作に通じるような曲。

前作は、元々のポジティブ・パンクの香りも残るパンク・ハードロックで、その証拠にどの曲もギター・リフを中心に固め、2~4分の短い曲で構成されていました。
ところが、このアルバムは完全に王道アメリカン・ハードロックの道を究め、5~7分と長尺な曲と派手なギター・ソロで構成されています。
これは、エアロ・スミスやボン・ジョヴィの作品でエンジニアを務めていたプロデューサーのボブ・ロックの影響も大きいと思うのですが、このようなアルバムの変化が発表当時はもう一つ馴染めませんでした。
でも、改めて今聴くと、これはこれで悪くありませんね。まあ、こちらもこの手の曲を聴き込んで来たからだと思いますが、それなりに楽しく聴けました。

Youtubeで「ファイアー・ウーマン(Fire Woman)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「エディ(チャオ・ベイビー)(Edie(Ciao Baby))」のPV映像です。



同じくYoutubeの「スウィート・ソウル・シスター(Sweet Soul Sister)」のPV映像です。



Sonic TempleSonic Temple
1,053円
Amazon