今日は「スターシップ(Starship)」の87年7月発表、2nd「ノー・プロテクション(No Protection)」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売の紙ジャケット、08年リマスター。

スターシップ2-1
(ジャケット表)
米国初回盤LPジャケットを再現。ジャケット表にメンバー写真が使われたのは、ジェファーソン・エアプレインの2nd「シュールリアリスティック・ピロー(Surrealistic Pillow)」以来。

スターシップ2-2
(ジャケット裏)

スターシップ2-3

スターシップ2-4
(内袋表裏)

スターシップ2-5
(帯表裏)

大ヒットした前作「フープラ(Knee Deep in the Hoopla)」発表後、今作のレコーディング途中でピート・シアーズ(ベース&キーボード)が脱退。
結局、メンバーを追加する事なく、そのまま残った、ミッキー・トーマス(ボーカル)、グレイス・スリック(ボーカル)、クレイグ・チャキーソ(リード・ギター)、ドニー・ボールドウィン(ドラムス)の4名で、バンドを継続します。

このアルバムは、スターシップに改名してからの2作目(全米12位・全英26位)。

1曲目「ビート・パトロール(Beat Patrol)」は、全米46位。
2曲目「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」は、全米1位・全英1位。映画「マネキン」の主題歌。クレジットされていませんが、ベースを弾いているのは脱退したピート・シアーズ。また、ドラムを叩いているのはゲストのナラダ・マイケル・ウォルデン。
3曲目「イッツ・ノット・オーヴァー(It's Not Over('Til It's Over))」は、全米9位。トーマスのボーカルを活かしたハード・ロック。
4曲目「ガール・ライク・ユー(Girls Like You)」は、チャキーソ、トーマスと外部ライターの共作。ひたすら派手に性急に展開する曲。
5曲目「ウィングス・オブ・ア・ライ(Wings of a Lie)」は、パワー・バラード。
6曲目「ザ・チルドレン(The Children)」は、スローな出だしからテンポ・チェンジしてパワー全開のロックになったり、途中で中近東っぽいギターが入ったり、最後はゴスペルっぽいコーラスが続いたりするなど、バラエティに富んだ曲。
7曲目「アイ・ドント。ノウ・ホワイ(I Don't Know Why)」は、スリックと外部ライターの共作。貫禄十分にスリックが熱唱する曲。
10曲目「バビロン(Babylon)」も、スリックと外部ライターの共作。スリックの変貌自在のボーカルに、途中でテンポ・アップする曲調など、聴き所のある曲。
11曲目「今夜はミュージックナイト(Set the Night to Music)」は、異色のアコースティック・バラード。91年に、ロバータ・フラックがマキシ・プリーストとのデュエットによりカバーし、全米6位を記録しています。

本作発表後、スリックが脱退。残った3人は、新メンバー2人を加えて、89年8月に3rd「ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ(Love Among the Cannibals)」を発表します。
このアルバムも紙ジャケットで発売されていますが、入手していません。やっぱり、スリックのいないアルバムは、以前もありましたが、つまらないですからね。
また、脱退したスリックは、再結成されたジェファーソン・エアプレインのアルバム1枚に参加した後、年齢的理由で引退しました。

という訳で、ジェファーソン・エアプレインから始まって、ジェファーソン・スターシップ、スターシップと聴いて来たのですが、やはり前期ジェファーソン・スターシップまでが聴き所が多かったですね。
グレイス・スリック、マーティ・バリンと言う個性や志向の異なったボーカリストが在籍していたので、曲のバリエーションがあって聴いていて楽しかったです。
その点、後期ジェファーソン・スターシップ以降は、ミッキー・トーマスとスリックのボーカル・スタイルが被ってしまい、曲調も似通って、一気につまらなくなった気がします。
エアプレインも、バリンが脱退していた時代(6、7作目)はつまらなかったので、そうやって考えると、バリンの存在が大きかったと思います。

Youtubeで「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「イッツ・ノット・オーヴァー(It's Not Over('Til It's Over))」のPV映像です。



同じくYoutubeの「ビート・パトロール(Beat Patrol)」のPV映像です。



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