こんにちは。渋谷店2Fスタッフの和田です。
動画が続いておりましたが、そろそろ読み物も頑張ります。
Caparison Guitarsの拘りの付いてブリッジ、ヘッドと進めてまいりましたが、今回はサウンドの心臓部、ピックアップについて。
ピックアップとなると色々とありますが、Caparison Guitarsに搭載されているピックアップはオリジナルに開発されているモデルです。
なぜかというと
デザイン、設計、製作をすべて行っているので、ここで社外のピックアップを搭載しても出したい音が出ない。
出したい音を出すためにピックアップも開発するのは当然
との事です。
ルックスはもちろん、サウンドも一緒にデザインしている訳ですから当然と言えば当然の流れですね。
デザイン決めてこんなサウンドにしたいと思っても最後のアウトプットでサウンドが変わってしまったらまた設計しなおさないといけなくなりますからね。
そんな訳なのですが、ピックアップなんてそう簡単に出来るものではありません。
マグネットだったり、コイルだったり、ターン数だったりたくさんあるんです。
マグネットで音が変わるのはわかりやすいとしても、ターン数やったり、巻く時の速度だったりで、音も変わる訳です。
そう考えただけでも気が狂いそうですね。
そんな壮絶な過程を経て開発されたピックアップはやはり只者ではございません。
何が違うかと言うと、
マグネットの数が違うのです!
通常は一個ですが、なんと3個付いてるんです。
ん・・・?
ん!?6個じゃないの?
って疑問があるかもしれないので一旦注釈を。
ピックアップは大きく分けると3つに分かれます。
まずはマグネット。
セラミックだったり、アルニコとか言われているやつです。
そしてボビン。
コイル巻いているところです。
そしてポールピース
マイクの代わりとなるあの弦の下にある丸いやつです。
これ実はマグネットじゃないんです。
ボビンにポールピースを付けてピックアップの裏にマグネットを貼り付けて磁力を出しているのです。
そんな訳で通常はマグネットは一個なのですが、Caparisonのオリジナルピックアップ【PH-R】には3個搭載されているのです。
ここからがいよいよ本題。
なぜに3個なのか
言わずもがなそれがこのピックアップの最大の秘密なのです。
なので、
秘密です
って言ったらここまでは何だったんだとなりますので、続けます(笑)
通常は1個のマグネットですが、6弦側と1弦側にそれぞれ追加されています。
実際にピックアップを解体する訳にはいかないので、手書きではございますが、こんなイメージです。
※絵の下手さは無視してください。
まずは通常のピックアップ
恐らくこんな具合になっているはずです。
先にも書きましたが、絵が酷いのは無視してくださいね…。
なんせ美術成績は2か3しかとった事がないので…。
さて、3個あることによって何が変わるかというと
音を拾う力が強くなる
という事です。
低音弦、高音弦側はダウンチューニング等で弦のテンションが弱くなると必然的に音が弱くなってしまいます。
それをしっかり拾う事により、よりタイトでパワフルなサウンドを得ることが出来るのです。
7弦ギターやダウンチューニングをした際にどうしても1弦、6弦(7弦)のサウンドが少し弱くなってしまうという経験はないでしょうか?
特に低音側でのリフのサウンドの際に低音側に合わせてしまうと全体的に歪み過ぎたり、リードの際に1弦側の伸びがよくなかったりという症状を体感した方が多いと思います。
そこで弱くなってしまう6弦(7弦)側と1弦側の方にマグネットを追加してその部分を補ってしまおうという事です。
しかも磁力は角に集まるので、それぞれに4つの角が追加されるので、効果も抜群という訳です。
これは実際に7弦モデルや6弦モデルをダウンチューニングで弾いた際に体感して頂くのが良いので、気になっている方はぜひ一度お試しください。
ここまで書いておいてなんですが、これに関しては文章ではお伝え切れない事が多すぎますので…。
が、これを読んでから試して頂けるとより一層その効果が感じられると思いますので、読んでください!!
あ、ここまで来た時点で読んで頂けてますね(笑)
ありがとうございます
実は今回綴っている【PH-R】はリア用のピックアップで、HORUSやTAT Specialのフロントに使用されている【SH-27F】はまた別コンセプトなんです…。
意外と、いやかなり長くなってしまいましたので、【SH-27F】についてはまた次回、Caparison Guitarsの拘り ピックアップ編 part.2にてご案内をしようと思います。
【1分動画】少し撮影をしておりますので、それも織り交ぜながら進めていこうと思います。
それでは次回をお楽しみに。