昨年10月より、技術者やクリエイターの
人事グレードでもあったP職(Professional)を
廃止し、全員一律のC職(Contribution)と
しましたが、1年も経たず、人事グレードを
復活させることにしました。
新しい人事グレードはS職(Specialty)です。
まずは技術者とクリエイターに限って
再導入します。
新刊の書籍「人は自分が期待するほど
見ていてはくれないが、」の中でも
人事グレード廃止について触れていて、
さっそく前言撤回のようでお恥ずかしい
のですが、幾つか理由があって、
悩んだ末に、これは誤った判断だったと
思い直しました。
そのひとつは、技術者がメインストリーム
となる会社を目指しているのに、
その職種で階級差がないという
ことに違和感を感じたことです。
本当に優秀で活躍している技術者が
社内でどれくらいの位置にいるのか
皆が知ってなければいけないし、
まだ何も組織に貢献できてない人も、
可視化されなければ変なぬるま湯に
なると感じました。
グレードの存在は一定水準に自分
たちを引き上げていくための分かり
易い目安にもなります。
また、昨年「役員合宿で決めたこと
」
というブログにグレード廃止の理由を
書きましたが、当時はエンジニア・
クリエイター組織は自由度が高いこと
や、競争から解放されることで、
個人のもつ芸術性を引き出せると
考えていました。
しかし、この1年の間でも気づきがあって、
「しばりがあるから面白い
」と考えるように
なりました。
インターネットの仕事は範囲が広く、
自由度が高すぎて、ルールがなければ
表面的な底の浅い仕事になりやすい
のです。
開発言語も、なんでも手を出してみる
のではなく、マネジメント側である程度
絞り込んでおいたほうが深みが増して、
強みを創りやすいと思います。
締切や競争も、よりクリエイティブな
仕事をするために、避けて通れない
ことだと考え直しました。
そういった基本ルールの策定にも
このグレードを用いたいと考えています。
また、この1年間でAmeba部門だけでも、
500人→1000人と倍増しており、
組織としてマネジメント上もルール作り
や制度化が避けては通れなくなった
という事情もあります。
S職のグレードは技術とマインド両方で
評価することにしました。
1.技術(技術力、実現力、実行力)
2.マインド(挑戦、組織貢献、責任感)
両方優れていれば最高ですが、どちらかが
突出していてもそれも評価します。
朝令暮改の説明ブログですが、
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