先日の役員合宿で決めてきたことの

ひとつですが、子会社CAテクノロジーを
吸収合併することを発表しました

CAテクノロジーは2007年設立の
100%子会社ですが、その年に行われた

あした会議で私が提案し、

「社長は石井がやればいいと思う」

と目の前にいた石井を指名し、そのまま

決まった会社です。

当時、SEO市場が急速に伸びていたのに
我々は出遅れていました。
当社の広告代理店部門が取り扱い1位で

おかしくない分野にも関わらず、

取り込めていなかった理由は、

既に当該部門の規模が大きく、

小回りが利きにくくなっていることや、

目標設定上、まだ売上規模が小さい

新たな商材は扱いにくいことにあると
分析しました。

そこで、専門子会社を立ち上げ、

集中して事業を行うこと、同時に本体も刺激し、

両方で同時にSEOを伸ばすことを計画しました。

それから4年。
CAテクノロジーは躍進を遂げ、本体も

それをきっけに数字を伸ばし、当社のグループは

もうだいぶ前からこの分野でも取扱高No1

になっています。

CAテクノロジー社は競合企業の多くが

苦戦を強いられる中、四半期毎に1億円

程度の利益をあげる規模の会社に

成長しています。
多様な事業を展開する当社グループに

あって、SEOに特化して事業を深化していく

というのは、社員も地道な努力が必要で、

経営陣も舵取りも難しかったと想像しますが、

皆が本当によく頑張りました。

性格の良い社員が多く社風も素晴らしく、

一生懸命で前向きな空気に満ちています。

現在もなおCAテクノロジーは好調です。

また、昨年10月には同社を成長に導いた

石井は本体の取締役に昇進しています。


しかし、今年のあした会議で
吸収合併の提案がありました。

CAテクノロジーは既に当初の役割を

終えていて、今後は代理店部門に吸収

したほうが、相乗効果を生んで、

クライアントへのサービスの質が高まり、

業績も更に伸ばすことが出来、

同時に生産性も挙がる、という案でした。

CAテクノロジーのメンバーの気持ちが

気に掛かるところでしたが、

それに対して、前回の役員合宿で、

石井自らが再編案を持ってきて、

吸収合併が決まった次第です。
石井からCAテクノロジーのメンバー

全員に説明があり、皆が快く理解してくれ、

それぞれの新天地で活躍を誓ってくれた

と聞いています。

私も今回の判断はタイミング的にも

正しかったと確信していますが、

何より対応が後手に回らず、早めに

次の手を打てたことが良かったです。

今回の経緯を見ても、役員合宿や

あした会議などの節目が先送り防止、

後手に回らない決断機会として

重要な役割を果たしています。

サイバーエージェントは今後も、

多くの会社を設立し、

幾つかの会社をやめ、

幾つかの会社を吸収し、

時には手放す会社もあると思います。

いまある事業を分離して別会社に

することもあるかも知れません。
買収はしないという基本方針も

ありますが、環境変化によっては

再開するかも知れません。

社内に居るとそれに慣れるのですが、
初めて経験するときや、

違う風土の会社から転職してくると、

戸惑うかも知れないので、

時折こうしてブログで説明しています。
変化は働く人にとっても新たな機会なので、

前向きに捉えて欲しいです。


我々が置かれている事業環境では、

その時々で適正な組織体制につくり変える

ことが必要で、そのために

組織が柔軟で速やかに変化を遂げ
ながら
発展していくことが何より大切

だと考えています。(Amebaにはそのような
意味もこめられてます)

逆に注意しなければならないのは、

資本関係、事業計画、契約、しがらみなどで、

身動きが取れない状態に陥らないことです。
時代の変化に合わせて変えていけるように、

すぐに動ける状況を作っておくことが大事だと

思ってます。

話がそれましたが、CAテクノロジーは後1ヶ月。

集大成 を一丸となってやりきってください!