当社は2000年に上場し、今年は上場10年目の年でした。

過去最高の業績をだったことを株主に報告できた

のはもちろんですが、

会社のコンディションは、今までで一番良い状態で
年の瀬を迎えられたと思います。

2008年大晦日 には、サブプライム危機の真っ只中、
「我々はつぎはぎで作られた会社ではない。環境が
悪化した時こそ真価を発揮する組織である」
と書きましたが、その通り当社は皆で一丸となって

粘り強く不景気を乗り切りました。

2009年大晦日 には、
「Ameba事業は黒字化。転換点から飛躍へ。
ネット業界は2010年はもっと熱くなるだろう」

と書きましたが、実際当社は飛躍の年になったし、

ネット業界全体も今年は盛り上がりました。

本日、2010年の年の瀬を迎えて、

来年が楽しみで仕方がない
というのが今の正直な気持ちです。

好調なインターネット広告代理業は、

業態としてもより独自性を強め、社内の意識も

変わってきました。今後は他社が真似できない
組織として発展を遂げると思います。
Ameba事業は、今年NetratingsのPV数ランク
国内4位まできました。ブログ、ピグ、モバイルを

中核としていますが、今後は世界にも類を見ない

形で発展させるつもりです。
今年から急速に主力事業に成長したSAP事業は、
世界的なオープン化の流れに乗って、デバイスや

プラットフォームが変わっても更なる発展が
見込めると思います。
VCやFXの金融関連事業も、海外投資の目が

出てきたり、規制の影響を受けたFXも再び
安定成長起動にのりそうです。
米国事業は着々と売上を伸ばしてきてます。
まだ小さいですが、きっと常勤の西條たちが
なんとかしてくれるでしょう。
他にも紹介しきれないくらいの有望な子会社群

が幾つもあって、その中から大化けする会社が

出てくるはずです。

何より、社内には成長意欲と事業への情熱に

溢れる人材が大勢いて、その人たちを活かす
企業文化があります。

今年読んだ「ビジョナリーカンパニー3」の中で、

成長を担う人材を集められるよりも速いペースで
売上高を増やし続けた場合、停滞に陥るだけではない。
衰退していくのである


という一節がありましたが、
現在の当社は、何か急に大ヒット商品を当てたり、

偶然時流に乗ったから今がある訳ではありません。
逆説的に言えば、「成長を担う人材を集められており、
売上高を増やし続けることが可能であり、

発展を遂げることができる」状態です。


上場10年、大型の買収もせず、経験豊富な幹部を

社外から連れてきた訳ではなく、事業も、人材も、
畑を耕し、種をまき、雨風に耐えて、災害を凌ぎ、
地道に育ててここまできました。
大きな飛躍のための土台ができたと思ってます。


でも、今年は良いことばかりではありませんでした。

今年は正月のお年玉事件に始まって、

ひやりとするトラブルも何度かありました。

良いときこそ気を引き締めなおす必要があります。

また、今年社員が2名、事故と病気で亡くなりました。
今まで社員が若いためほとんど経験がなくて、

本当に皆に愛されていて、仕事も優秀だった

社員が亡くなることが、信じられないくらい辛い

悲しいものだということを知りました。

天国で彼らが誇りに思えるような会社にするために、

社員一同これからも頑張っていきます。


サイバーエージェントは2011年、更なる飛躍の年にするつもりです。

ご期待ください!!