10周年のお祝いムードの中、昔の文章が掘り起こされています。
日高がブログに書いてた
、10年前の事業計画書。
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株式会社サイバー・エージェント
事業計画 概要
藤田晋、日高裕介
事業理念
前提として、私たちはインターネットの世界が、
多大な事業機会をもたらすと共に、
物理的な世界で現在営まれている事業では、
為し得ないような著しく大きな価値を
顧客にもたらすことを信じて疑わない。
この歴史的変革を助けることこそが、
サイバー・エージェントの事業理念である。
ビジョン
商業利用としてのインターネットの成功が、
この歴史的変革を大きく前進させる。
インターネット関連の事業の中で、
サイバー・エージェントがサポートした事業主から、
覇者を産み出す。
その実績こそが
サイバー・エージェントの企業資産であると捉える。
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当時の私たちのレベルでこんなことが書けていた
ことに驚きです。
しかし、出資者に説明するときは、
「10万円を何件受注すれば当面赤字にはならないです」
「大塚商会のようなビジネスモデルです」
などと現実的で具体的なことばかり話していた。
有望なベンチャー起業家の条件を聞かれたとき、
自分でたまに答えている、
『高尚で壮大な志を掲げつつ、やっていることは手堅い』
というのはこういうところから来ていたのかも知れません。
次に西條のブログから
。
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10年で、時価総額10兆円の会社になる。
世界いちのソフトウェア会社や、日本いちの広告代理店に、
絶対に勝つ。
社員が、みんな、億万長者になる。誰もが働いてみたい
あこがれの会社になる。
設立2年弱で、社員50人のちっぽけな会社が、何を言って
いるんだ、と笑われるかもしれません。でも、私たちは本気です。
「サイバークリック」「クリックインカム」という新しいインターネット
広告を開発して、インターネット広告市場の5%を占めるまでに
なりました。
100回くらい、新聞や雑誌に取り上げられました。
インターネット広告の提案だったら、負けない。大手相手の
コンペにも勝っている。
2000年には、東証マザーズでの株式上場を予定しています。
マスコミは、私たちのことを成功したかのように取り上げるけど、
私たちはまだ、成功した、なんて思っていません。
5年後、1000億円の規模になると言われるインターネット広告市場。
大手から中小、そして私たちと同じベンチャー企業。無数の企業が
ひしめいています。
この中から、ナンバー1が生まれてくる。これから10年が勝負です。
どんなアイディアもノウハウも、
今日生まれたものも、明日には、過去のものになってしまう
この業界で、勝つための条件は1つ。
誰よりも早く走り出すこと。どこにも負けないスピードで勝負
していくこと。
今までが100のスピードだったら、これからは200のスピードで
走っていく。
立ち止まったり、ためらっているヒマはない。
今は笑われても、ぜったいにこの市場で、一番になります。
失敗は、恐れません。
まだ、成功と呼ばれる事例がないこの世界で、
リスクをこわがっていたら、何にもできない。
すこしでも弱気になったら、負ける、と思います。
10年後いっしょに笑えるために。
この100年に一度のチャンスに、100%ネットビジネスで勝負したいと
思う人に、会いたいと思います。
代表取締役社長 藤田晋
株式会社サイバーエージェント
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気性の激しい文章。
しかし、これは私が書いたのではありません。
私の発言の一部などを元に、求人誌のライターの方が
まとめてくれたものだったと思います。
書いてあることはそう間違ってないですけど。
初対面の方に、何十回も言われている、
「藤田さんって穏やかなんですね。もっと激しい方かと
思ってました」
というイメージはこういうところから来るのかも。
でもうちの若手は勝手に響いてるし
。。。