四半期に一度の役員合宿を横浜パンパシフィックホテルで

行ってきました。 



来春までのテーマは生産性向上。


だから今回の会議は、ビジネスプロセスの見直しや再構築、

組織や事業毎の最適化の話に終始した。


今回の会議で気になったのは、やはり会社全体の

スピードの遅れ。


以前ブログに書いて 、私を含むトップマネジメントの先送りを

禁止したことによって幾分改善された。


しかし、まだ遅い



会社がもっと軍資金が少なく、キャッシュフローが小さかった

頃なら倒産していてもおかしくないほど遅い


スピードの遅れによる損失は大きく、生産性の悪化に多大な影響を

及ぼす。




そんな危機感をもって組織図を見渡していたら、あることに気がついた。



スピードの遅れの原因になっている、兼務の多さ。


usami




当社役員の宇佐美(ECナビ社長) からの指摘。

(写真手前。)




A君が、1つのプロジェクトを集中してやれば1ヶ月で

やれるものを、

p1



3つ兼務していると、1つのプロジェクトの仕事をしたあと、

2つめを手がけて、
p2




2つめ仕事のあと、3つめを行っていたら、

p3




1ヶ月で終わるはずのプロジェクト1が、

3ヶ月ないしはそれ以上かかる。




集中していなければ仕事の質も劣化するだろう。



当社のような多角化し、拡大している会社はこの状況に

陥りやすい。



当社の組織の歴史も、カンパニー制を敷いて個別の事業の

集中力を高めたり、事業部制を敷いて横の連携を強化したり。


集中と分散を繰り返している。


おそらく今後もその繰り返しただろう。



分散したときに、兼任が増えたときの弊害を意識し、

マネジメントはできる限り、組織がひとつの事業に集中できる

体制をつくっていかなければならない。






話かわって。





合宿の帰り、ふらりと一人で吉野家に寄った。


(確か牛肉の輸入再開されたんだよな?久しぶりに牛丼たべよ)




そんな風に思って。



ところがまだ牛丼はなかった。


(いま調べてみたら、まだ輸入再開の目処が立っただけのようです)



仕方なく、代わりに豚丼を食べた。



butadon



うん。美味しい。



慣れ親しんだ牛丼と比べてしまうと、まだ物足りなさを

感じるけど、絶対評価なら美味しいと思う。



米国産の牛肉の輸入が禁じられたとき、吉野家の安部社長は

確か、「創業来の危機」というようにコメントしていたように

記憶している。



それはそうだろう。



事業を多角化し、収益モデルを多様化してきた私たちと違い、

吉野家はそのストイックなまでの牛丼へのこだわりに

強みがあった。



会社存続の危機。




豚丼のプロジェクトチームはさぞかし、使命感と危機感

もって、商品開発にあたっているのだろう。



それは、商品ポスターに書かれた想いからも伝わってくる



なんだか胸が熱くなりました。


私はプロジェクトXのような番組が大好き。




当社のプロジェクトも、スピードを上げ、品質を高めるには

一番大事なのは使命感と危機感を持ってもらうこと

かも知れない。




そんなことを考えながら食べていたら、ちゃんと味わわずに

食べ終わってしまいました。



豚丼の商品開発チームの皆様、ごめんなさい。



ごちそうさまでした。