自分で打たなきゃ見えない。 | 【SHIBUYA-TIGER】

昨日は「ヒカルの碁」「ルサンチマン」など、20冊以上の漫画を読みあさりました。


「自分で打たなきゃ見えないんだ!知りたいんだよ コイツとオレの差を!」

ヒカルの碁は、藤原佐為という平安時代の名棋士の亡霊のようなものが主人公ヒカルにまとわりついて、この佐為がすこぶる強く、主人公になりすまして(というか横から指図をして囲碁を打たせて)、強い棋士をばんばん倒すのですが、

上記は、4巻で同年代最強のライバル塔矢アキラとの対戦中に、突如ヒカルが自分の意思で打ち始めたときに放ったセリフ。

この漫画にはもともと、主人公が”佐為という存在”(=最強の棋士が指図してくれる)を使えば、何も考えず努力することもなく傍観者でいながらにして、自分が最強の棋士になれてしまう。という有利な設定があるのですが、それを自ら撥ね退けることで、いよいよここからヒカルが飛躍的に成長していく。という契機ともいえるシーンとなり、心に残りました。

ヒカルの碁 (ジャンプ・コミックス)/集英社




社長のブログに「真に評価されるのは、泥臭く努力する人」、とありますが、傍観者・批評家の立ち位置になってしまうと絶対に見えないこと、身に着けられないことがあるのだと思います。

マネジメントは、極論自分が何もやらなくても機能し成果が出る状態を作ること。という側面も確かにあるのですが、逆にそこにはうっかりすると、何もやらないことを目指してしまう≒傍観的・批評的なスタンスに陥ってしまいやすい罠があります。

「実際、事業を会社で推進するということは、無理と矛盾と理不尽と向き合って、それでもなんとかしなければなりません。自分の本当の実力を知らなければなりません。」

自分の本当の実力から目をそらしたときに、その人の成長はそこでとまるし、事業やサービスへの当事者としての意識も持てなくなり、何にもコミットできない存在になってしまう。

強く意識しておきたい部分だと思いました。






ルサンチマンは、アクセル・ワールドとかSAOみたくゲームにフルダイブする世界観の漫画でとても面白かったですが、やっぱりエロ漫画でした。

ルサンチマン 新装版 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)/小学館