お客様のご要望でリヤエンドを少し加工しました。
根強い人気の輪行車です。たぶんこの形で車種はお分かりいただけると思います。
このエンドの形は、サンプレックス変速機の直付け用で無くても、取付ブラケットを外すだけで取り付けが出来る様にするための物です。
標準仕様はこれが付いています。
このフレームにサンツアーを付けたいとの事で加工しました。
まずはM10X1.0のネジ切り。
このままでは変速機の角度が良く有りません。
裏から見ると
変速機を上から廻してくるとエンドに当たってしまっています。
変速機を下から廻してくると
変速機の黒く塗った部分が当たってしまい、変速機は逆に上を向き過ぎに成ります。
サンツアーのブラケットに合わせてエンドを削ると、大幅な加工が必要です。
ここまで削ってしまうと、サンプレックスを付けたいと思った時に付ける事が出来なくなってしまいます。
そこで良く観察した所、変速機の上の写真の黒く塗った部分と、エンドの突起の先端の両方を削る事で、フレームとしてはサンプレを付ける事が出来て、変速機としては機能を損なわないで、取り付ける事が出来る様になりそうです。
エンド
突起先端を僅かに切り落としました。
ここを切らないと変速機が後ろへ振れないので、車輪を外す事が出来なくなります。
サンプレを付けて見ました。
回り止めとしては問題なさそうなので、サンプレへの交換も可能です。
しかしそのままサンツアーを付けると、変速機のストッパーが当たる部分がエンドに無い為、チェーンに引っ張られると際限なく変速機が上を向いてしまいます。
ストッパー金具を作りました。位置を探りながら穴を拡張したので、お粗末なものになってしまいました。これはアルミ製なので鉄板で作り直そうかなと思います。
位置決め出来ました。
ただし、調整ビスは少しでも本体から出るとエンドに当たり、変速機が後ろに振れなくなるので使えません。
追記
結局アルミ板で再作製しました。ナットの掛り代を少しでも稼ぐために、鉄板にしようかなと思いましたがせいぜい0.5mmなので。形状的な回り止め板を追加して、ナットにはネジロック剤を塗布しました。
変速機の角度
サンツアー推奨のチェーンステー平行に成りました。車輪外しも問題無く出来ます。
最終結果
上記のままでは使えませんでした。さらに仕様変更したので下記をご覧ください。
アルプスのエンドへサンツアーV-LUXEの取付け | SHIBUYA-BICYCLEのブログ (ameblo.jp)