「渋川子ども若者未来創造プロジェクト」のオリジナルミュージカルは、
出演者だけではなく多くの「運営ボランティア」で成り立っています。
今回ご紹介するのは、練習日に炊き出しを行い、食の文化交流でプロジェクトをより豊かにしてくれる「まかない班」です。
＜インタビュー＞
千木良広さん（JA赤城たちばな）
木暮光明さん（JA赤城たちばな）
高橋かつみさん
■「ミュージカル」という言葉に魅かれ
―千木良さん、木暮さんは「JA赤城たちばな」の職員さんです。参加したきっかけを教えてください。
千木良 会長の星野敬太郎さんが、私たちの職場にやって来られて、「渋川でプロジェクトを立ち上げるんだけど、JAも何かやってみないかい？！」と言われたのが最初ですね。お世話になっている星野さんの提案なら、やらないわけにはいかないじゃないですか（笑）。最初は、農産物の協賛を考えました。上司と相談して、「おいしいお米なら喜ばれるんじゃないか」と、お米を90kg協賛することにしました。
それと…、ミュージカルって珍しい取り組みですよね。東京から劇団が来て、地元の人と一緒に創ると聞き…、JAとしても地域への貢献を掲げている。そこで、お米の提供だけでなく、「自分たちもボランティアとして参加しよう」と思いきって職員に呼び掛けたんです。そしたら、なんと14人集まった！20代から50代の元気のいい職員で、「おもしろそう！」と積極的に参加してくれています。
木暮 私自身、これまでボランティアはやったことがなかったけれど、この年になって、地域のおかげで生活でき、仕事させてもらっているという思いが強くなってきました。JAとしても、お世話になっている地域に恩返しがしたい。きっかけは何であれ、若い職員に地域と関われる場所をつくってあげられればいいなと思いました。
千木良 （木暮さんと）席が隣通しなんですよ（笑）。相談しながら二人で呼び掛けて…みんなが手をあげてくれて良かったですよね。
―高橋さんは赤城の女性代表ですね！
高橋 回覧板を見て、「ミュージカル」という言葉の響きに魅かれました。「こんな赤城の田舎でミュージカル？おもしろそう！」と、すぐ知り合いの星野敬太郎さんに連絡しました。出演はできないけれど、「まかない」ならできるかなと思って。単純なんですよ（笑）。でも、渋川で何か始まるというときに、自分も何かの形で関わっていたいという思いは強かったですね。
千木良・木暮 高橋さんの想いとエネルギーはすごいですよ！ほぼ皆勤賞で、本当に助かっています。
■「まかない班」も、ひとつになって
―「まかない」をみんな楽しみにしています。
高橋 カレーが多いですね。地元のお野菜とお肉たっぷりです。
千木良 農家の方が汗水たらして頑張っている姿を見ていますから、皆さんが「うまい！うまい！」と食べてくれると、われわれもうれしいですね。
木暮 すごい食欲で（笑）、３杯とか食べてくれますよ！
―実際に参加してみてどうですか。
高橋 皆さんの元気な姿を見るだけでパワーをもらっています。日常はそれほど変化がない中、皆さんとおしゃべりできたり、知り合いが増えたり。練習日が来るのが楽しみです。
千木良 最初のイメージでは、ただ食事を作って提供するだけかなと思っていたんですけれど、「出演者もまかない班も一つになってやる！」という一体感を感じています。出演者やスタッフの皆さんに頑張ってもらえるように、われわれはおいしい食事を提供することで、渋川の魅力を発信する。一つの目的にみんなで向かっていると思います。
木暮 うちの職員、城詰完奈さんも主人公「縁子（ゆかりこ）」の親友役で出演します。JAの歌姫です！この間の練習では、「まかない班、出てきて！」と言われて、私たちを囲むように芝居したり、歌を歌ったりしてくれた。みんなキラキラ輝いていて感動しちゃってね。涙が出そうでしたよ！
■本番に向けてひとこと
―いちばん近くで出演者の頑張りを見ていると思います。本番に向けていかがですか。
高橋 とにかく楽しみです！渋川でオリジナルミュージカルを５カ月で創り上げるなんて最初は考えられなかったけれど、ここまで来ました。今からワクワクしています！
木暮 本番が来るのも楽しみだけど、「終わっちゃうな」という、さみしさもちょっとありますね。
千木良 本当にそう！当初はこんなに熱中するとは思わなかったですものね。職員も出演するし、うちの役員、全員「行く！」と張り切っていますよ！
全員 ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいです。お待ちしております！！
左から千木良さん、高橋さん、木暮さん
いつも美味しいまかないありがとうございます！！
ぐんまの美味しい野菜やお米を食べて、元気一杯に練習できるのもまかない班のおかげです！！