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ベンチャー弁護士の挑戦ブログ

ベンチャーローヤー!
挑戦を続ける弁護士のブログです。

何社かのメディアに「インハウスネイティブ世代」という用語を語り、
意図を説明したものの、中々採択されず、流行らなかったですが。

この弁護士業界のここ10年でのビッグトピックであるはずの
インハウスネイティブ世代の誕生」についてです。


インハウス弁護士の増加という文脈でよくメディアでは切り取られ、
法務部長クラスの大御所にインタビューなどがされる機会があります。

私の見立てでは、本丸はその層でなくキャリアのファーストステップを
インハウスとして選択した「インハウスネイティブ世代」
にこそあるはずです。

インハウス弁護士の始まりとしては、今までアウトサイドにいた弁護士を、
企業の内部に取り入れ、内製化を図り、ビジネスと法務の融合を図りました。
その世代は、外部カウンセルを10年以上経験した法務部長クラスの採用が目立ちました。

このような外部カウンセルが内部に入り、法務マネジメントを行うようになれば、
当然にその部下も弁護士資格のある弁護士を採用するようになりますので、
自然と中堅層も中途採用でインハウスへの道を選択するようになります。
今までは出向という短期経験から、キャリア経験へと変化するようになりました。

そして、ようやくここ最近の潮流である、
キャリアのファーストステップとしてインハウスを選択した世代が誕生しました。
今までのように当然にまずは法律事務所での研鑽を積むという世代から、
官公庁、様々な業種の企業といった、他の資格の活かし方の選択肢の中で、
自らインハウス弁護士を選択し、キャリアを育もうとしているのです。

彼らは、初期の段階からビジネスの本丸に介在し、ガバナンスの設計、
プロダクトの法務デザイン、利用規約の整備、開示規制、東証規則の遵守、
内部統制といった最先端の企業法務をキャリアの初期から扱うことになります。

法務を法務として取り扱うのではなく、初めからビジネスとの融合の中で、
法務という手段を使っているという意識でいるのです。このような初期からの
意識形成はどの職についても生きるはずです。

彼らと実際に話すと、法務が単なる手段でしかないと理解しているので、
法務以外でも事業側も経験したいとの声も多いですし、事業と法務を行き来できる
ような世代も今後誕生すると思います。「ハイブリッドインハウス世代」です。

法務をキャリアパスとして、事業を行う。
ペイパルマフィアのドン、ピーターティール氏のような存在です。


弁護士のキャリアパスとして、弁護士を経験して優秀な弁護士に育つのではなく、
弁護士を経験したビジネスマンが、事業を始めるというキャリアパスもあっていいはずです。
このような「ハイブリッドインハウス世代」の誕生の先端に、私は立とうと思っています。