勢至菩薩
その智恵の光でいっさいのものを照らす
2026年の丙午はどんな年に?
来る2026年の十干十二支は「丙午」。十干の丙は「木、火、土、金、水」という世界を構成する五要素・五行の「火」に属しており、太陽のような激しい熱を、十二支の午は元の植物の状態を表す字では「仵」であり、前の巳年(植物の状態を表す字も同じく「巳」)で成長した植物が、成長を止める時期を表している。この二つを掛け合わせて読めば、全力で最大限の成長を目指し、それを成し遂げる年という読むことができる。
前述のとおり、火のような強さで最大限の成長を実現する「丙午」は、一つ間違えばすべてを焼き尽くすほどの勢いを持っている。手綱を締めて、目標をしっかりと見定めて進んでいけば、次の大きな実りを得るために、勢いに乗ってラストスパートをかけていく、そんな2026年になるのではないだろうか。
なお、午年の守り本尊は、知恵の光で世界を照らす勢至菩薩。その光で人々を迷いから解き放つという。混沌の中から勢いよく抜け出す、迷いを捨てて夢に邁進する、そんな一年になりそうだ。
参考サイト
2026年の干支「午年(うまどし)」どんな年になる?馬が象徴する意味とは? | Discover Japan | ディスカバー・ジャパン
勢至菩薩とは、智慧の光で生あるものはすべて救済し、菩提心の種を与えるという菩薩です。観音菩薩とともに、阿弥陀仏の脇侍として知られています。大勢至菩薩とも言われ、力が強く、足を踏み下ろすと大地が揺れるという怪力の持ち主です。偉大な勢力を持つことから、大勢至の名がついたと言われています。 観音菩薩に似た姿を持ちますが、宝瓶を頭の上に持ち、智慧の水が入った水瓶があるのが特徴です。右手の親指・人差し指を伸ばされ、他の指は軽く屈する印を結ばれ、左手には未敷蓮華茎を持たれています。この未敷蓮華茎は「大日経疏」によれば、「衆生の心の中に大いなる慈悲の蓮華を発育され、清い心を譲り増長させる」と説かれています。阿弥陀三尊では、観音菩薩は阿弥陀仏の慈悲を、勢至菩薩は智慧を表すことでも知られています。勢至菩薩の智慧の光は、地獄道や餓鬼道へ人々が落ちないように、すべてを照らして救ってくれるといわれています。 勢至菩薩の智慧は、文殊菩薩の釈迦の智慧、虚空蔵菩薩の記憶の智慧とは異なり、人を救う強さの智慧を表していると言われています。
「観無量寿経」の中には「智慧を持って遍く一切を照らし、三途を離れしめて、無上の力を得せしむ故、大勢至と名ずく」とあり、この三途とは、地獄・餓鬼・畜生で、迷いと戦いの世界のことで、皆さんよくご存じの三途の川とは、亡者の罪の軽減によって渡る川があり、その苦しみから、智慧を持って救い、その亡者を仏道に引き入れ、正しい行いをさせる菩薩なのです。仏教が本来持つ教えと姿勢を、正しく単刀直入に、わかりやすく導いてくださる仏様でありましょう。
参考サイト
勢至菩薩 人を救う強さの智慧を持つ仏様 | 高野山真言宗紫雲寺(北九州市八幡西区)
写真はネットより ギメー美術館(フランス)鎌倉時代






























