一流 [結果を受け入れる]
自分の小学生時代を彼はこう話す。
「僕は弱いくせにね、どういうワケか『絶対にオリンピックに出る!』って宣言し続けていたんですよ。」
そんな彼に先生は、こんなことを言ったと言う。
「今のお前はクソ弱い。本当にクソ弱いけど、今、ここで一番練習しているのもお前だ。だからオリンピックに行けるのもお前だけだ。」
・・・と
彼は、反復などの基本練習ばかりを人よりも多く取組む。
「地味でつまらない」
しかし、その効果の大きさを誰よりも知っているから・・・
「やった分だけ結果に出ることだと思う。」を彼は語る。
逆をいえば、やらなければ成果に現れないことでもある。
そして、『努力』と言う言葉の存在を否定する。
「みんな『努力』って言うけど、それは『努力』じゃないです。『努力』するのって、当たり前のことですから、『努力』とは言わないはずなんですよね。」
彼は、超一流のアスリートである。
「言い訳をするか、しないかです。」
超一流とそうでない者の違いは、あきらめる理由を自分で作らない志の強さだと断言する。
彼の名は、
『内柴正人』
残念ながら、昨日の嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2008ワールドグランプリ(-66kg級)で敗れてしまったが、彼なら、その結果を導いた過程を認め、既に次に向っているものと信じて応援したい。
内柴 正人(うちしば・まさと) 5段 旭化成(株)所属
1978年6月17日生まれ 30歳 熊本県出身 身長160cm
9歳で柔道を始める。国士舘高校、国士舘大学出身
-60kgで活躍するも減量苦で、2003年全日本選抜柔道体重別選手権で
体重オーバーで失格し、引退を考えたが、-66kgに階級を上げて奮起。
2004年アテネ五輪-66kgで見事、金メダル獲得。その後、暫く戦績が
伴わない苦しい時期が続いたが、北京五輪を前に復調。
2008年北京五輪では、見事に自身の二大会連続、そして日本選手団初
の金メダルを獲得した。
プライベートブログ→「内柴一家の秘密の扉」
信頼 [人、自分を信じる]
もう、2年程前になるでしょうか・・・
昔の職場の後輩から携帯電話に連絡が入りました。
どうしたものかと思いましたら、「懐かしくなって・・・」と取って付けた様な理由から始まりました。
が・・・結局は、元の職場に戻りたいので、協力して欲しいというものでした。
あまり良い辞め方としていなかったので悩みはしましたが、
仕事が出来ない奴でもありませんでしたので、
それ也に骨を折り、元の職場に戻れる様に斡旋してあげたことを思い出します。
昨日、その職場の一人と食事をする機会がありました。
会話の中で、復職に協力してあげた後輩の話しとなりました。
・・・なんと、先月、退職していました。
営業の成績が芳しくなく悩んでいたらしく、結局は、義兄絡みの職場に転職したといいます。
残念ながら、私には何の連絡もありませんでした。
話しは変わりますが、今年の北京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表は、脳科学を応用して選手達の精神面を鍛えたと伝えられています。
果たして、何をさせたのか・・・
それは、お世話になった方々のところへ挨拶に行かせたといいます。
「人間の脳は人を信じ、人に感謝すると、自分を信じられるように出来ています。」
「大舞台で、人間は意外と自分を信じられないものなんです。」
「周囲への感謝の気持ちを持つ事によって、自分を信じ、脳の潜在能力を引き出せるのです。」
と主旨を語っておられます。
ちなみに、エースの上野投手は、亡くなった高校時代の恩師の墓参りをしたといいます。
感謝の出来ない者を責めるつもりはありません。
しかし、感謝の出来る人になりたいし、感謝のできる人を育てる役に立ちたいと想っています。
それが、自分のため、相手のためになると信じて・・・