3月31日はオーケストラの日で、クラシック関連の内容をアップしてみました。
先月にクラシック界の巨匠、小澤征爾さんがお亡くなりましたが、今月23日にはピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏がお亡くなりました。
馴染みのあるクラシック界の巨匠たちが続けてお亡くなりとなり、8年前にお亡くなりになったピアニストの中村紘子さんも含めて、先日、追悼の意味で久しぶりにクラシックを聴き続けました。
とは言っても、小澤征爾さんのレコードはこのベートーヴェンピアノ協奏曲61aしか所有していません。
ただ、若き小澤さんが、恐らく初めてであろうというヴァイオリン協奏曲のピアノスコア版を録音した貴重なものです。
23日に82歳でお亡くなりになったポリーニさんは1942年生まれのイタリア人ピアニストで、個人的には大好きなピアニストでした。
クラシックの古典派からロマン派の音楽を中心にオールラウンドに弾きこなすピアニストで、繊細な技巧を持ちながらダイナミックに響かす演奏はスケールの大きさを感じました。
ハードロック界のギタリストであるリッチーブラックモア的なタイプではなかったかと個人的に思います。
ただ、オールラウンドに弾きこなされる分、個性的な部分に物足りなく感じる事もあり、作曲者の個性を引き出せていなく感じる事もありました。
とまあ偉そうに言える立場ではありませんが・・・。
とにかくすごいと思ったピアニストでした。
ピアノソナタで最高傑作と言われるベートーヴェンの第29番「ハンマークラヴィーア」を弾きこなすポリーニ氏の演奏はやはり聴きごたえありです。
ウィーンフィルハーモニー率いるベーム氏の指揮とは相性が良いのか、ブラームスのピアノコンチェルトとベートーヴェンのピアノコンチェルトでは素晴らしくスケールが大きな演奏で、安心して聴きこなせます。
アナログのドイツグラモフォン盤で聴くと超ド迫力です。
8年前の2016年7月26日にお亡くなりになったピアニストの中村絋子さんも共に追悼鑑賞をしました。
中村さんが残してくれたベートーベンのピアノソナタです。
中村さんのレコードはショパンの演奏が多く、リストの演奏も所有していますが、ベートーベンのピアノ曲はそれほど残されていませんでした。
全ソナタのうち、スーパーソナタと言われる名曲は演奏してくれていました。
鍵盤のタッチがきついと言われる方もいらっしゃいましたが、それが個性であって、所有している2枚のソナタ曲集はベートーベンらしいのではないかと思わせてくれるほどの演奏だと個人的に思いまして、かなり聴きこんだものです。
そのためCDとアナログ盤を購入していました。
録音は80年代の中頃で、40歳代という年齢もちょうど良かったのではないかと・・・。
できればベートーベンのピアノソナタ全曲を残しておいて欲しかったと思うほどです。
改めて、また合わせてご冥福をお祈りいたします。