普通列車のみで四国を周遊する鉄道旅は宇和島から予土線を乗り通し、窪川まで来たところで、前回はちょっと一休みしてホビートレインの事についてアップしてみましたが、0系新幹線仕様の他にも印象に残ったホビートレインが限定で登場しましたので、もう少し紹介してみます。
2021年7月よりウルトラマン55周年と海洋堂ホビー館四万十10周年を記念する特別企画展「海洋堂ウルトラマンフィギュア展」が開催されました。
それに合わせたPR列車として「ウルトラトレイン号」が2022年5月まで運行されたのです。
この列車を見たくて、わざわざ窪川駅までバイクで訪れた時の事です。
キハ32形にラッピングされたもので、ウルトラマンをイメージしたカラーの車体にはたくさんのウルトラ兄弟たちがデザインされています。
この列車にも乗ってみたかったのですが、なかなか遠方なのでそんな機会がありませんでした。
この時は列車を見て撮影するだけしか時間が取れなかったのです。
予土線は超ローカル路線なので、運行ダイヤが少ないので乗るとなると丸1日つぶれてしまうのです。
2000系特急「あしずり」がやって来て、ツーショットです。
0系ホビートレインと合わせて乗れたら最高なのですが・・・・。
さて、鉄道旅ですが、12時7分に窪川駅に到着して、次の高知方面行の13時9分発まではまだ1時間ほどあります。
その間に昼食をと思いましたが、駅前に食堂は無く、少し歩いた先に中華屋さんがあったはずでした。
ところが店は移転していて、近くのドラッグストアで菓子パンを買っての昼食となりました。
まあこういうのも旅の一コマなので、これはこれで楽しいです。
駅の待合所でスマホの充電も出来るし、ここで昼食を済ませました。
その間に駅のホームを見ていると、くろしお鉄道のカラフルな車両が幾つか登場してきます。
この車両はやなせたかしさんがデザインした「だるま夕日号」です。
窪川駅はJR土讃線の終着駅であると同時に、土佐くろしお鉄道中村線と繋がっている駅でもあります。
かつてはJRの中村線でしたが、その後に宿毛まで路線は伸びて第3セクターの土佐くろしお鉄道となったのです。
それでも以前のようにJRの特急車両「あしずり」や「しまんと」は直接中村駅や宿毛駅まで運行してくれます。
車両はTKT-8000形で、だるま夕日号以外の車両も沿線の自治体のイメージをもとにデザインされたラッピング車両ばかりです。
やがて、高知行の車両がやって来て、早速乗り込みます。
いよいよ最後の行程の乗車となります。
定刻となる13時9分にゆっくりとホームを離れて行きます。
予土線でお世話になったトロッコ車両が見送ってくれているようです。
ありがとう、良い思い出になりました・・・と手を振る気分で去って行きました。
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窪川駅を出ると、ほぼ国道56号線に沿うように路線は進み、「仁井田駅」、「六反地駅」、「影野駅」と停車して行き、影野駅を出発すると、四万十川水系と分かれとなる久礼坂を下って行きます。
土讃線の高知ー窪川駅で最も難所となる区間で、影野駅の次の「土佐久礼駅」までは10キロ以上あります。
その間の標高差も影野駅が標高252mありながら次の土佐久礼駅は8mと25%の急坂を一気に下り、その間も23ヶ所のトンネルを抜けて行くのです。
久礼坂を下りきると列車は13時30分に「土佐久礼駅」に到着します。
土佐久礼駅は中土佐町久礼にあり、高知県内屈指のカツオの水揚げで有名な久礼漁港があります。
島式ホーム1面2線となっていて、特急列車を含む全列車が停車します。
休日などはカツオなどの目当ての観光客も多く、この日は学生さんたちが多く乗り込んできました。
ツーリングでも馴染みの場所と駅で、鉄道で訪れると新鮮な感じがします。
13時31分に土佐久礼駅を出発すると、中土佐町と須崎市との境となる「焼坂」をトンネルを抜けて須崎市安和という海岸の町へと出てきます。
焼坂を形成する山並みに囲まれた安和海岸がパッと開けてきます。
この海岸線沿いに駅があります。
13時37分に海岸沿いの「安和(あわ)駅」に到着します。
愛媛県の下灘駅が海に近い駅として大脚光を浴びていますが、この安和駅も海岸に近くて駅からの海景色が素晴らしい駅として、最近はにわかに注目を浴びてきています。
個人的には以前よりこの駅が好きで、ツーリングでは何度も立ち寄っています。
ただ、撮影においてうまく海と絡めるアングルが取りづらいのが難点で、そのために下灘駅に負けてしまったのかと想像しますが、駅全体としての景色は最高に良いものだと思います。