1966年6月末日、日本武道の聖地、日本武道館に「ロックンロールミュージック」から「イエスタデイ」「アイムダウン」が響き渡りました。
ビートルズが初来日して54年の年月が経ちました。
ちょうど来日して10年目の時にビートルズを聴き始めたと言う事で、ビートルズ来日と言うのは個人的にも印象的な日となっています。
聴き始めた頃はそれほど熱心に聴いていなかったので、まさかここまで聴き続けるとは思いもよりませんでした。
ビートルズを聴き始めた1976年は、ポールマッカートニー率いるウイングスがアメリカツアーを大成功させ、ビートルズ再結成などが噂されていました。
ちょうど来日10周年という事もあって、レコードも再発されリニューアルシリーズとなった時でした。
ビートルズの来日は1964年に映画「ハードデイズナイト」が封切られた当時から考えられていたらしく、'65年に交渉しましたがこれは失敗に終り、2回目の'66年3月に2回目の交渉で実現できたのです。
ビートルズの1966年のツアーは6月24日~7月4日までのドイツ、日本、フィリピン公演の予定で組まれていました。
24日ミュンヘン、25日エッセン、26日ハンブルグのドイツ公演を終えると、28日にハンブルグからロンドンに戻り、飛行機を乗り換え日本向けて出発しました。
台風のためアンカレッジ経由に変更となり、予定より遅れて3時40分に羽田に到着したのです。
4時にリムジンでヒルトンホテルへと向かいお休みになったようです。
15時10分頃、ヒルトンホテルスイートの前でE.Hエリック氏によるテレビ用のインタビューが行われます。
15時20分、ホテルの真珠の間で記者会見が行われました。
日本の文化について知っている事、武道館を使う事に反対の意見もあったようだが・・、ベトナム戦争について等の質問がとんでいたようです。
翌、6月30日の午前中はポールが洋服の仕立て屋さんをホテルに呼んだそうです。
そして、18時30分、ついにビートルズ日本公演が開幕しました。
会場は今やロックンロールライブの聖地ともなってしまった日本武道館です。
オープニングはジョンの「ロックンロールミュージック」で公演開始です。
当時の若者の人生を変えてしまうほどの影響力を持ったジョンのボーカルと演奏には今でもゾクゾクするかっこ良さがあります。
1966年のドイツツアーよりジョンとジョージはギターをエピフォンカジノを使用し始めます。
7月1日、2回目の午後の部の公演です。
初日のモスグリーンのジャケットからグレーのジャケットになっています。
残っている音声では、初日の演奏が良くなかったとのことで、切り変えて迫力ある演奏を聴かせてくれます。
この画像は7月2日の5回目の最終公演の様子です。
ジョンがサングラスをかけているライブでは珍しいシーンです。
この公演を映像収録して欲しかったな~、いや、全公演を収録していて欲しかったです。
こうして3日間で計5回の武道館公演を行ったビートルズは、7月3日の9時43分にホテルを出発。
10時43分に羽田空港を発ち次のフィリピン公演に向かいました。