旦那が岡山の病院に入院してた時の話。
まず、病院というのは時として人があの世に旅立つ場所だったりする。
旦那が手術を終えてICUを出るまでに、それとなくその瞬間に遭遇したそうだ。
ま、旦那も死にかけの状態で転院しているから、ほんまにその数に加えられててもおかしくなかった。
が、担当医をはじめ看護師さんたちのおかげで無事に今も生きてます。
そんな旦那が入院している時に電話をしてきて私に言った。
「なぁ、また死神が来てないか見てくれんか?個室やのに部屋の中から知らんおっさんの声が聞こえるんや。隣の病室の物音なんか一切聞こえんのに。あとな、ピシッとかミシッとかラップ音がするんや」
「ああ、死神は来てないで。あと、そのおっさん、今のその病室におって亡くなった人やな。自分が死んだん気づいてないんやわ」と答えた。
その後の会話は忘れたので書けない。
で、翌日、旦那から電話があった時に聞いてみた。
「おっさんの声やラップ音はどうなった?」
「あれな、なんもせんようになったわ。不思議やわ。なんでやろか?」と本気で不思議がっていた。
「・・・・・。」
旦那よ、あんたの電話の相手の仕事が何かお忘れか?
霊能者やで・・・と声に出さずにつぶやいてみた。