調香の個人セッションでは、その人に合わせた香りを師匠と香りについて、あーだこーだと言いながら、好き嫌いをはじきだし、師匠がその中から必要な香りを選んで調合してくれる。
師匠との会話の中で浮かび上がってきた、柴わんこですが、なんと中身は少年だというのです。
よかった、おっさんではなくて、と胸を撫で下ろす私。
って、やっぱり柴わんこは女ではなかったのか、と少しへこんでしまった。
そんな柴わんこに師匠は霊能者としても少し女性らしくなったほうが力を発揮できるということで、私が苦手とする香りを何度も嗅がせる師匠。
と、ここで不思議なことに気づかされた。
勉強会で「魔除け」や「魔女」の香りを作ろうとしてた時には嫌いで仕方なかった香りが、嫌ではなくなっていたのだ。
バニラに関しては甘いお菓子の香りとして受け付けている私。
魔除けを作っているときは、ふざけた匂いと感じて仕方なかったのに。
そして、私について色々と指摘されたのだけど、笑うしかなかった。
母との関係、目の悪さ、代謝の悪さなど色々。
そんなこんなをひっくるめて作ってもらった香りを嗅いだ私の最初の感想は
「うんこくさっ(x_x;)」だった。
でも、師匠に促され何度も香りを嗅いでるとだんだんと不快ではなくなってくる。
いや、逆にいい香りだとも感じてしまうから不思議なのだ。
そして、出来上がった香りに師匠は「金の菩提樹」と名づけてくれた。
そんな私は、その時には、自分が女性であることを素直に受け止めるという土台が出来上がっていた。
と、こうくると「おお~、よかった」となるのだけどそうならないのが柴わんこ流。
なんと、少しだけ時を戻したある事に気づかされた。
まだまだ続くよ。