とても良質な、ほのぼのとした映画。1960年代初頭の「ディープサウス」…深い南部、アメリカのまだ黒人差別が色濃く残っていた地域。そこを旅する、黒人ピアニストと、用心棒兼ドライバーのイタリア系白人の交流を描く。実話に基づく。グリーンブックとは、当時黒人が泊まれるホテルを記した本のこと。
2019年キネマ旬報外国語映画部門第5位。第91回アカデミー作品賞を受賞。
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。
アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。2018年製作/130分/
ホントにアメリカ人は、常に自分は何者?という問いに答え続けなければならない。白人なのか黒人なのか、ヒスパニックなのかアジア系なのか、白人でもポーランド系なのか、イタリア系なのか・・・。カトリックなのか、プロテスタントなのか、ユダヤ系なのか・・・。女性なのか、男性なのか、レズビアンなのか、ゲイなのか、バイセクシャルなのか・・・。中学卒なのか大卒なのか、リベラルなのか、保守なのか、デモクラッツなのか、リパブリカンなのか、親トランプなのか、半トランプなのか、DSを信じるか否か、。この手のアメリカのアイデンティティの問題をとにかく問われ続けるアメリカン人はやはり、真面目であるほど精神を病みそうだ。
日本ではほとんどが日本人。だが朝鮮系の帰化人か、在日か。増えてきている中国系か、ベトナム系か?政治の世界では帰化人が増えていそうだ。スポーツ界や芸能界は帰化人や在日の人が多い。でも、幼少期から日本の教育を受けると、自然と日本人になってしまう。日本語が母語になると。
八村塁さんやケンブリッジ飛鳥さん、サニブラウンさんなどは日本語で話し始めるともう日本人だ。こてこての。