映画「運び屋」を見る。 | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 かなり良い出来の作品。高齢者の寂しさや、その高齢者が思ってもみないことをしてしまうこと。人生を寂しく振り返る感じ。クリント・イーストウッドは「マディソン郡の橋」以来高齢者の人生を描くものが多い。「スペース・カウボーイ」などはその典型。「グラントリノ」のウォルト役は素晴らしい演技だった。それから15年くらいたってまだ主演で活躍している。
 クリントイーストウッドの監督作.。87歳の老人がひとりで大量の麻薬を運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描く。家族をないがしろに仕事一筋で生きてきた主人公の悔恨の情を描く。メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」となってしまう。
 2時間飽きさせない。クリントイーストウッドらしい作品。2019年キネマ旬報外国語映画部門4位。その次の作品である「リチャード・ジョエル」は2020年の14位?くらいだったので、さすがに日本の評論家もイーストウッドの作品だから高得点を与えることもなくなってきたのかもしれない。高齢になったせいか、または飽きられてきたか。
 でも私は「運び屋」には高得点をつける。おすすめの良質な映画だ。