この映画はマーベルである。つまり世界を席巻するネズミ軍団、ディズニーの作品だ。マーベルというのはディズニーが買い取った倒産寸前の雑誌のことで、そこに登場するヒーローたちを次々と映画化していく。デッドプールは一応Xメンを母体としたスピンオフの映画ということになっているが、全く別の映画と考えた方がいい。R 指定もあるので、子供には見せられない。ただ猥褻な映像は出てこなくて、トークの方がかなり過激だということである。しかもネタ的に言うと、ちょうど私ぐらいの世代がよく知っている出来事がヒーローから繰り出される。あったあったと笑ってしまうような出来事、時代感覚である。とにかくギャグが面白い。全くヒーローものとは別物の、シニカルなトークものといったところだ。
「ペンタゴン・ペーパーズ」などに比べると面白く感じた。ただこの「デッドプール2」を作る際にスタッフが一人亡くなったと言うニュースがあった。それでも作ろうということで作られたと言う。ネズミ軍団も大人向けの映画に少しずつ力を注ごうとしている。去年ミートゥー運動などでロシア系ユダヤ人の男性がハリウッドからをほぼほぼ排除された。そうなると残りはディズニーかクリントイーストウッドという所になってしまうのかもしれない。
アメリカやヨーロッパで作られた映画を見て思うことは、出てくる音楽が80年代ぐらいに流行ったものが多いということである。ちょうど私が青春真っ只中な時期で、ヨーロッパでもアメリカでもメロディアスで聞きやすいポピュラーな音楽が次々とヒットしていた時代だった。個性も豊かであった。ところが最近は何が流行ってると言われてもピンとこない。ラップだったりなんだかよくわからない。紅白歌合戦を見て、なるほどこんな歌手がいたのかと思うぐらいである。流行語大賞を見て、こんな言葉が流行ってたのかと思ったりするぐらい時代から取り残されてるのかなと。
いずれにせよ80年代の欧米のポップスは良質だったと今でも思う.。
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