なぜなら、もし再増税をしなかった場合、と言うことは、この4月の増税後の日本経済は回復の兆しが見られない可能性が強いのである。つまり、11月17日に７～９月のGDP速報値が発表されるが、これがかなり悪いと予想されているのだ。というか、官邸はもう知っていてもおかしくない。
そうなると、アベノミクスが失敗なのではないか、といろいろなところから批判を受けるのだろう。野党はもちろん与党内からも安倍降ろしが始まる可能性がある。それを、かき消すために、選挙で信を得た、とエクスキューズすることが出来る。野党も与党内の反安倍勢力も黙らせることが出来る。
まあ、なんとも面白くはないが、おそらくアベちゃんの目論見通りことは進みそうで、自民党は300前後の議席を得るのだと思う。
野党がまとまっていないのが日本の欠点だが、アングロサクソンと違って、2大政党になりにくい政治風土がある。公明党が咬んでいるのがミソだが。結局、官僚や軍人が闊歩してしまう余地がある。そのアングロサクソンやドイツですら多党化傾向にあり、アメリカは大統領府と議会が全くねじれを起こしてしまった。ねじれは日本だけでは無い。
APECで踊らされたオバマ大統領はかわいそうだ。でも、黒人初の大統領が、良く２期も持ったものだ。中国発の大恐慌が起きなければと心配している。
