武器よさらば | 柴犬のすゝめ 福の蔵

柴犬のすゝめ 福の蔵

柴犬3頭、猫10匹と暮らすトリマー&首輪作家です。
そして、和散歩会の主催をしています。


かぁさん、コレ、、、、、、




このトゲトゲしてるの、、、、、、





コレ、ナンデスカ????






あ~~~~、ソレね。。。。。







ポイっとな♪

するの( *´艸`)



柴犬をこよなく愛する、このブログの読者さんたちには

見慣れないモノだと思います。



これは、ペンチカラーです。



犬をコントロールするための道具と表現すればいいかなぁ~。


道具を使うことで、飼い主が犬をコントロールできるのであれば

どんな道具だって使うのはアリ。


そんな思考を持っていた頃に購入したモノです。


まだ1歳にもならない泰蔵に使ったことがあります。


泰蔵は支配性の高い犬でしたので、思えばあの頃のワタシは

泰蔵を屈服させたかったんですわ。


ワタシのほうが上なんだと、、、、。


そして、、、、自分に向き合いたくなかったからだと思います。


【道具は飼い主のため】って自分に言い聞かせていたけれど、

ホントウのところは、、、、厳密には、、、、

【道具は自分に向き合えないワタシのため】ってのが正解だったと

思いますわ。


だもんで、ペンチカラーを使ったり、

首により刺激が強く入る細いスリップ式のリードを使ったり、

道具に頼って泰蔵をどうにかしようとしてました。


使い方や、装着位置、タイミング、、、、、


そのテクニックを追い求める行為が実は、、、、、、、、、


【ホントウのところは誰のためなのか・・・・】を

見ないようにしていたワタシ、、、、。



まだ、そういった道具の数々を知らなかった頃、

保護犬に噛まれ、その子を誰からも愛される犬にするために育て直しを

しなければ!と取り組んだとき、


道具もなく丸腰だったけど、噛みそうな気配を見せたときに

【もぅ暴力はイケナイのだ】を伝えるために、暴力をふるわれる前に

暴力を封じるようなことはしなかった。


噛まれたとしたら、そのとき自分はどうあるのが最善だろうか?

に思考を巡らせていた。


噛まれて5針縫った経験が、恐怖となって蘇る。


その恐怖心が1番厄介だった。


その恐怖心が、噛まれないために、噛まれる前についつい

犬に先手必勝をかけたくて、そんな自分を抑える必要があった。


恐怖心から先手必勝をかけるのは、

睨み合いの間に耐えられず先に飛び出して返り討ちにあう弱い犬と

まるで同じだ。

だけれども、ニンゲンなだけに武器(道具)を使って

制圧することは可能であろう。

でも、当時のワタシはそれらの存在を全く知らなかった。



だから、睨み合いで気迫勝ちするしかなかった。



ボス力を培うしかなかった。


でも、相手を納得させることができた、イチバンは、

【この子にならたとえ噛まれても構わない】といった覚悟だったと思うのです。


育て直しの最中に、【構わない】という覚悟ができたのは、



その子が好きだったから



好きだから受け止める覚悟が持てる。

言い換えれば、好きでなければ覚悟が持てないんです。


だから、ワタシは柴犬にしか覚悟が持てないヘタレヤロウです。



不良少年を更生させようとして

少年からナイフを向けられたときに、スタンガンを向けるようなオトナが

不良少年の信頼を得られるか?




この頃は、そう思いながら育て直しをしてたのに、



いつしか、道具を使うようになったのは、、、、



ワタシの中にある強い支配性と、強い自己愛による偏りが

時間をかけずに手っ取り早く

犬を従えることができる強いニンゲンになろう、、、という欲を

目覚めさせたから。



堕ちたワケです。




でも、名誉挽回させてもらうならば、道具の使用は早々にやめました。




レジスタンスたちが、使えば使うほど激しく抵抗してきたもんで(笑)




リラックスと脱力ってベツモノだと思うのです。



道具を使って、強い刺激を与え続けて、

ときに電気を流す首輪まで使って、脱力させた場合、

学習性無力感の状態なのかも、、、、。

動けなくなったイヌ(動物の学習性無力感)



モチロン、道具が全てNGなワケでもなく、


痛みを感じにくく改良されてきた闘犬などには

ショックカラーなどもジェントルな道具なのかもしれない。


かもしれない、、、ってのは、日本犬以外詳しくないもんで、、、。


感覚が鋭敏な日本犬には、やっぱり勧められるもんじゃあないかな。


そもそも、道具を使うこと自体、どんな理由を並べたとて、

認めない、納得しない子が多いのが日本犬ですわ。


よほどのニブちんでない限り、

理由の裏を読む力に長けておりますんで(;^ω^)



断捨離♪断捨離~~~♪と片付けていたら、ウッカリ出てきたペンチカラー。



これを使っていた過去は無かったことにしようと思ったけれど、



なぜ、ワタシが日本犬に道具はNGと言い続けてるのか?


それは道具を使っていた。という過去があるから言えること。


そして、道具なんぞは一切使わない和散歩会で、

犬たちが真にリラックスする姿を見てきたから言えること。




今夜は不燃物回収の日。



ペンチカラーは不燃物袋の中へ。。。。。。。





泰蔵はね、育てる人によっては噛み犬になる子です。


今だって、もしワタシが道具を泰蔵に使い出したら、相手がワタシであっても

噛んでくるようになるでしょう。


そんな犬だったからこそ、はたして道具は効果的なコトばかりなのか?と

踏みとどまることができたのです。



こうやって、あくまでも、自分の経験談を、


そして、


経験から自分が感じたコトを

自分のブログ上で語っているにすぎず、


また、


誰のものでもないワタシの経験、ワタシの発信なので

それを封じる権利があるのは、ワタシ以外にはおりません。



犬を従える強さではなく、

恐れることなく、自分が思うところを語ることができる。

そんな強さを持っていたい。








ちぃさくて、白いラインが入ったクローバーが大好きドキドキ


ライン入りのちぃさなクローバーの群生って案外見ないものだから

見つけるととってもHappy音譜になっちゃう( *´艸`)



今日は、和散歩会です。



犬たちからたくさん学んできます(≧▽≦)