《 ギャングスター映画祭 》
配給:東宝東和株式会社
フランシス・フォード・コッポラ生誕85年、マーロン・ブランド生誕100年を記念して、全国で期間限定上映されています。3月29日からの上映ですが、いつまでかが不明で詳細お知らせ出来ず申し訳ありません。
3月30日が「マフィアの日」だそうで3月29日からの上映はそこからきてるようです。
映画『ゴットファーザー』の凄さ
撮影当時は32歳のフランシス・フォード・コッポラ監督でした。その年齢で、あれだけの奥深い闇、時代の流れ、家族愛や様々な目線からの物語を作り上げた才能に感嘆します。社会的な影響も計り知れないものを与えた作品を作り上げたフランシス・フォード・コッポラ監督に心より拍手をおくりたいです。そしてニーノ・ロータの胸に迫るあのメロディがいつまでも心揺さぶられてしまう。
マリオ・プーゾの原作をもとに、イタリア系移民マフィアたちの裏社会、家族への愛と義理人情の世界に生きるものたちを壮大なスケールで描いた一大叙事詩。時代が移り行く中でファミリーを守るために苦悩するマイケル。「時代は変わった。パパの頃とはちがう」とママに吐露する場面がありました。自分を含め人の心の変化や野望渦巻く社会の中での生き残りをかけて家族への想いが痛ましかった。ドンとなったマイケルの目からは笑顔が消えて常にドンである姿勢を貫く覚悟を見ました。
気になるあのPARTⅡのラストのくすり指のリングの意味は何?
…哀愁漂うマイケル……
あのラストの意味は?
娘と鑑賞しました。20代の娘が「二作目ではマイケルの目が一度も笑ってなかったね。」「(今の時代に適切?)セリフをカットせずに当時のまま上映してたのにびっくりした。」と率直な感想。「すごい映画だった。観て良かった。」と話してくれました。
娘と観に行って蓋をしていたことに気付かされたこともありました。20代の若者には受け入れ難い内容や文脈もあるでしょう。それでも私にとってはこの作品が、やはりナンバーワンです。
アカデミー賞で本作、次作共に作品賞をとったのは『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPARTⅡ』だけです。
【1973年第45回アカデミー賞】
作品賞:ゴッドファーザー
主演男優賞:マーロン・ブランド(受賞拒否)
脚色賞:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
※10部門ノミネート3部門受賞
【1975年第47回アカデミー賞】
作品賞:ゴットファーザーPARTⅡ
監督賞:フランシス・フォード・コッポラ
助演男優賞:ロバート・デニーロ
脚色賞:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
作曲賞:ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ(フランシス・フォード・コッポラ監督、タリア・シャイヤの父)
1990年
「アメリカ国立フィルム登録簿」に永久保存登録。
登録理由:文化的、歴史的、また、芸術的に重要であるため。