『42~世界を変えた男』永久欠番 ジャッキー・ロビンソン | 映画ドラマ芝居のとびら(映像全般)

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特に海外の映画・ドラマが大好きです。心を動かされたセリフや感じたこと、紹介したい作品などについて、つぶやいていきたいと思っています。

⚾️『42〜世界を変えた男〜』実録映画


2013年

🇺🇸アメリカ

監督:ブライアン・ヘルゲランド

脚本:ブライアン・ヘルゲランド

出演:チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、ニコール・ベハーリー、クリストファー・メローニ、アンドレ・ホランド アラン・テュディック、T.R.ナイト 


キラキラ公開すぐに初登場1位となり、野球映画では史上最高の売り上げを記録した作品。




つい最近までこの映画のことは全く知りませんでした。ハリソン・フォードが出演者の中にあったので、観てみようかな、と軽い気持ちで観た映画です。

しかし、そんな軽さは微塵もなく、素晴らしい映画でした。



史上初の黒人選手と球団ジェネラルマネージャーとの野球への熱い思いが差別主義の世情を動かします。人種差別が激しい時代にありながら、周りに流されることなく、信じる道を共に進もうと奮闘していく二人。心から野球を愛した彼らは多くの非難や差別に耐えぬいていきます。そして歴史に残る見事なプレーを見せるジャッキー・ロビンソンは人々を見たこともない興奮の渦へと引き込んでいくのです。




あらすじと感想


アメリカの歴史の中で、激しい人種差別があり、有色人種と呼ばれる人々には苦難の時期がありましたが、メジャーリーグを描く本作品もまだ、差別が激しい真っ只中でした。しかし間違いであればそれを正すことを受け入れて反省する。そしてひたむきに努力してチームに貢献する実力のある選手に対しては心を開き、敬意を持って接していく選手たちの姿も描かれています。


「やり返さない勇気を持て」

ドジャースのジェネラルマネージャー、ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)は初対面でジャッキーと話をしたあと、ジャッキーの頬を張り倒します。そして「やり返さない勇気を持て」と言い放ちます。ジャッキーとリッキーの緊迫した場面。


沈黙の後、ジャッキーはなんと言って返したのか。


これは実際にあったエピソードのひとつです。




主人公のジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)は短気な性格で人種差別政策へ反抗的な行動をとっていましたが、自分の感情を必死にコントロールして、ひたむきに野球に打ち込んでいきます。数百人もの白人の中でたったひとりの黒人選手。四面楚歌の状況で、試合中も日常生活も辛い日々が続きますが、それを真正面から気高い心と優しさで支える妻レイチェル(ニコール・ベイハーリー)。相当な覚悟と信念が画面から伝わってきます。目を覆うような凄惨なシーンはありませんので、最後まで是非観ていただきたいです。


「信じ続ければ世界は変わる」

本作宣伝ポスターに大きく書かれていらメッセージです。周りになんと言われようとも、自分が信じること、目の前にあることを実直にやりぬく勇気を持つこと。それが大切なことだと、この映画に教えられました

はかりしれない恐怖や怒りの中で、「やり返さない勇気」を持ち続け、乗り越えた彼だからこそ、今なお敬愛されるのですね。少しでもその尊い精神に近づけるよう自分自身と向き合って、日々の暮らしを良いものにしていきたいものです。


「ジャッキー・ロビンソン・デー」

🇺🇸 1997年4月15日、アメリカ、メジャーリーグ史上初の輝かしい成績を残した黒人選手ジャッキー・ロビンソンのデビュー50周年を機に、彼がつけていた背番号「42」全球団の永久欠番になりました。2004年以来、毎年4月15日が《ジャッキー・ロビンソン・デー》と呼ばれ、希望する監督、選手、審判らが背番号「42」をつけて出場することが恒例行事となっているそうです。日本に来る外国人選手が背番号「42」をつけるのにはこんな意味があったんですね。


2023年4月15日、ジャッキー・ロビンソン・デー大谷翔平選手も「42」の背番号をつけてこの日、ヒットを放っています。



今なおそのことを忘れずにジャッキー・ロビンソン・デーを設けて、彼の偉業を讃えている野球界、アメリカの国民性にも胸を打たれます。




自分の非を認める。正す。相手を認める。敬意を表する。大切なことです。自分にも問うて毎日を過ごしていきたいと思います。


ちょこっと紹介コーナー


【アラン・テュディック紹介】

⚾️フィリーズチームのベンチで口汚く罵るベン・チャップマン監督役(アラン・テュディック)はテレビドラマの
👽『レジデント・エイリアン〜宇宙からの訪問者〜』では宇宙人ハリー役を演じています。人類滅亡を目論む宇宙人が乗った機体が故障して地球に落ちてしまうのですが、機体を直すまで、田舎町で人間になりすまして、地球の様子を伺うことになります。他の人間は騙せてもただ、ひとりの少年だけには自分の本当の姿が見えていることがわかり…。騒動が起きます。

田舎町の優しい人柄に触れていくハリーのコミカルさ、シュールさが面白すぎる作品です。ハリーはチャップマン監督とは似ても似つかない役柄です。SFものとひとくくりにはできない痛快さとファミリードラマ的な要素もあります。心温まるシーン、考えさせられるシーンがあって、こちらは泣き笑いできるテレビドラマとなっています。
ゲラゲラ大の大人が大笑いできますよ。目必見だと思います。





T.R.ナイト紹介】


ハロルド・パーロット役(T.R.ナイト)久しぶりにT.R.ナイトの名前を見つけ感激ニコニコ
彼は🇺🇸アメリカのテレビドラマで大人気の予防接種『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』ジョージ・オマリー役で人気がありました。シーズン5をもって降板しています。思い出されるのは優しいジョージがベイリー先生の出産に立ち会った時のこと。夫は事故に合い不在で、出産を拒むベイリー先生を優しくなだめ、無事に子どもが生まれました。ベイリー先生が子どもにつけた名前はウィリアム・ジョージ・ベイリー・ジョーンズでした。ジョージの名前が入ってましたね〜ニコニコ飛び出すハート愛
番組降板後は舞台やドラマで現在も活躍されています。