信じるものは救われる②医師の置かれている現状 | 余命1か月から生還した医師が教えるセルフヘルスケア

余命1か月から生還した医師が教えるセルフヘルスケア

38歳の誕生日を1ヵ月後に控えた日、余命1ヶ月と告げられました.5ヶ月後、腫瘍は姿を消しました。生を与えられたのは克服法を多くの人に伝える使命を与えられたからだと感じ、ご紹介していくことにしました。

 

 信じるものは救われる②

 医師の置かれている現状

 

 前回はこちら→

 

信じるものは救われる① 医師への信頼

 

 

 近年研修を終えた医師が選ぶ科の

 傾向として、産婦人科や外科系が

 敬遠されるようになっています。

 

 その理由としてひとつには激務を

 避けることが挙げられますが、

 

 医療訴訟に巻き込まれる

 可能性が高いというのが一番の

 理由です。

 

 

 医者は神ではないのでたとえベストを

 尽くしたとしても、常に望ましい結果が

 得られるとは限りません。

 

 しかし現在の風潮として、医者に対し

 神のように治癒することを望み、

 

 医者も神になろうと必死になっている

 ように見えます。

 

 

 そして望ましい結果が得られなければ、

 医療ミス、誤診、医療過誤と騒ぎ立てられ、

 

 訴訟に発展してしまうケースが増え、

 医者は心身ともにすり減らしています

 

 

 なかには刑事事件に発展し、まるで

 人殺しのように扱われるケースまで

 出てきています。

 

 

 その結果、産婦人科や外科系、救急科の

 医師が不足し、受け入れ困難なケースが

 増え、

 

 出産する病院を見つけるのに苦労したり、

 救急患者さんの受け入れ先が見つからず、

 たらい回しにされるなどの問題が生じて

 います。

 

 「emergency」の画像検索結果

 

 実状をお話しすると人的な不足のみが

 問題ではありません。

 

 医師は受け入れた後のことまで考えて

 対応を判断します。

 

 その患者さんを受け入れることで生じる

 デメリットを考えるのです。

 

 

 

 それは入院ベッドの空き状況や手術室を

 確保できるかなどの設備上の問題や、

 

 労働時間や労働量が増え激務となる

 といったこと以外に、

 

 受け入れることで自分に降りかかる

 リスクが含まれます。

 

 それは万が一命を救うことが

 できなかった場合、訴訟に発展する

 のではといったことです。

 

 訴訟に巻き込まれることは誰しもが

 避けたいと考えています。

 

 そうなると積極的に受け入れると

 いった姿勢が取りにくくなります。

 

 

 実際に、たらい回しにあった患者さんの

 受け入れを使命感から決断したにも

 関わらず残念ながら救命できなかった

 ケースでは、

 

 受け入れを断った病院ではなく

 受け入れを決断した病院が

 訴えられました

 

 

 このようなことがあると不用意に

 受け入れをしなくなります。

 

 政府は医師不足が原因と考え、

 医師の数を増やすことに躍起に

 なっていますが、

 

 いくら数を増やしても事態は好転しないと

 思います。

 

 良医ほど訴訟に巻き込まれやすい

 現在の社会構造を変革しなければ

 問題の解決にはならないでしょう。

 

 続きはこちら→

 

信じるものは救われる③ 医師との信頼関係を高める簡単な方法

 

 

【ご紹介】

 私が余命1ヵ月から生還する過程で

 身につけた知識、経験を書籍にまとめて

 出版しています。

 

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