♪排便のしくみ | 腸内環境アドバイザー

腸内環境アドバイザー

腸内細菌を味方につけることが健康のカギになります。
野菜や玄米や発酵食品などを摂り、体を温めて腸内細菌のバランスを整えることが大切です。
健康的に痩せられ、リバウンドしないダイエットのためにも腸の素晴らしい機能を正しく理解してください。

◆食べてから出るまで

人間は、口から入った食べ物を消化吸収することで、栄養を取り入れています。

この食べ物のカスが、「大便」として体から排出されるのです。

 

口から肛門までは、一本の長いチューブのようなもので、消化器官と呼びます。

口で噛み砕かれた食べ物は、食道を通って胃に運ばれます。


胃では、食べ物はさらにどろどろになり、十二指腸を経て小腸へ送られます。

小腸では、栄養素や水分が吸収されます。 


大腸で、小腸で吸収されずに残ったものから水分が吸収され、食べ物のカスは便の形に近づいていきます。

腸内細菌の働きで、栄養分の再吸収も行われます。

 

最終的に、便は直腸に送られ、その反射が脳に「便を出したい」という情報を伝えます。

脳が情報を受け取ると、便は肛門から排泄される仕組みになっています。


◆便の中身とは

便の中身は、消化されずに残った食べ物のカスのほか、腸内の細菌、胃腸からの分泌物、

腸壁からはがれ落ちた細胞などが含まれます。


また、健康な便150~200グラムに含まれる水分はおよそ100ccといわれています。

ふっくらとして出しやすい便には、適度な空気も含まれています。

一方、便が腸内にとどまる時間が長いほど、便の水分は奪われ、空気は分離し、

ガスが発生したり、コロコロの硬い便になったりします。


◆排便の仕組み

肛門は、意志と関係なく働く内肛門括約筋と、意志の力でコントロールされる外肛門括約筋で、

二重に管理されています。

直腸に便がたまり、腸内の圧力が高まると、脳にその刺激が伝わり、便意が起こります。


このとき、自動的に内肛門括約筋は開きますが、最終的にトイレでだせる状態になるまで、

外肛門括約筋が肛門をひきしめて、便を出すことをストップさせてしまいます。


便秘が続く人の場合、便意を我慢して、「便を出したい」という体の反射が起こりにくくなるのです。

「便意を我慢する」ことは意志の力でできますが、

「便意を感じる」システムは、意志の力ではコントロールできません。


この反射的な感覚が失われると、便秘になってしまうのです。


◆便秘ってどういう状態?

毎朝ウンチが出るのは健康な証拠。

でも、毎日出ていないからといって、便秘だとは限りません。

便秘とは、「腸に便が長時間たまって排出できず、不快な状態」です。

人によって、体のリズムは違います。


3日に一度しか出していなくても、気持ちよく出せて、

おなかがすっきりしていれば、それは便秘ではありません。

自分の体の状態を観察して、不快感があったときが、便秘の状態なのです。


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