ピアノのタッチ、スケーティング、1回で身につくような単純なことではないので・・・ | 愛の夢のつづき

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指が楽に動き、音が美しく響くピアノ奏法と
楽譜を深く感じ取る音楽表現法を
札幌、東京、大阪、オンラインで指導 している野谷恵です。

人は進化できます。具体的な進化の方法をお伝えしています。
羽生結弦選手 浅田真央さんを応援しています。

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「動作」というものは多くの要素からなります。

 

「ピアノを弾く」と、一言で言える動作でも、

 

様々な要素が複雑に関係して

 

成し遂げられていることなので

 

上手いか下手かと

 

単純に分けられません。

 

 


何かを変えようとか、

 

取り入れようとしても、

 

つい、それまでの習慣的な動作に影響されがちなので

 

何度も何度も繰り返し

 

同じことを言われながら意識しながら練習しないと

なかなか思うようには変わりません。

 

 

そして、

 

変われた後にも元に戻るので、

 

それを気をつけなくてはなりません。

なので、何度でも、

 

(怒らず、キレずに)同じことを言うのが

 

先生やコーチの仕事と思っています。

 

 

ところが、今月の東京レッスンで、

 

「同じことを2回言わせるな、と怒る先生」や、

 

「1回でできなければ、2度と言ってくれない先生」に

 

過去、習ってらしたというお話を聴いて

 

びっくりして、他の方にも訊いてみると

 

そういうお考えの先生方が時々おられると分かりました。

 

 

そういう先生方のお考えをどうこうすることはできませんし、

 

批判するつもりも毛頭ありません。

 

 

 

ただ、最初に書いたように、

 

何度も何度も同じことを言われて

 

初めてできるようになるくらい

 

習慣を変えるのは難しいと私は考えていますし、

 

出来るようになった後も、

 

ふとした時に元に戻るケースを沢山見てきたので、

 

「同じことを100回でも言うのが仕事」と思っています。

 

もちろん、「怒らずに」ね。(^^)

 

 

なので、私から「同じことを言われる」ことがあっても、

 

どうか、凹まないでくださいね。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

ピアノを弾くのに負けないくらい難しい(もっと難しい?)

 

と思うフィギュアスケートで、

 

ソチ五輪後、つまり、世界一になった後の羽生結弦選手が

 

中国杯の大怪我で、日本で一人で練習しなくては

 

ならなかった時、

 

「いつも(コーチから)同じことを言われているから

 

それを意識している」といった発言をされていたのが

 

とても印象的でした。

 

 

 

世界一になった後に、

 

いつも言われている「同じこと」って

 

どんなことなのだろう、、と

 

とても知りたかった印象があります。

 

 

ピアノで言えば、

 

「一瞬(0.1秒とか)触ってから弾く」と言っても

 

ゆっくりなところならすぐできますが、

 

テンポや音型によってはかなり難しいだけでなく、

 

指先の事だけ考えていたのでは

 

なかなかできないので、

 

色々な曲の中で、その音型や音程によっては

 

体のことから考える必要があったりもします。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

体を使うあらゆることが、

 

ピアノの参考になりますから

 

興味があります。

 

 

膨大な練習量で知られるエテリ・コーチの元で

 

2度、世界女王になったメドヴェージェワ選手が

 

オーサー・コーチの元に移籍した最初のレッスンで、

 

「自分は全然スケーティングができていないと

 

衝撃をうけた」

 

報道ステーションのインタビューで語っていました。

 

2度の世界女王だけでなく、

 

約2年間、勝ち続けた絶対女王が

 

スケーティングができていなかった、、、怖い話です。

 

 

そのままでは、身体の軽い少女達のジャンプの点数に

 

いずれ、勝てなくなる運命でした。

 

 

2度の世界女王が、スケーティングを基礎からやり直す、

 

浅田真央さんが取り組み、成し遂げたことです。

 

メドベージェワ選手も成し遂げられるようにと

 

見守りたいと思います。

 

 

ところで、オーサーコーチのアドヴァイスの意味を

 

ずっと考えているのですが、、、、(呆れてください、凝り性なんです)


image

(オーサーコーチ)「膝はつま先の上にくるようにね」

 

これは、重心の為だと思います。

 

色々やってみると、重心が前のめりでは

 

膝がつま先より前に出るので、

 

重心のバランスを本当に取ると(普段より後ろの感じ)

 

つま先の真上に膝が来ると思います。

 

 

 

image

(オーサーコーチ左脚についての話)「重心を載せて こうやって

外に押し出してごらん」

 

 

これは、スケーティングへのアドヴァイスですが、

 

メドベージェワ選手が苦手なルッツ・ジャンプ(左足を

 

外側に押し出すように左のエッジを外に倒し、

 

右エッジのトウ=つま先を突いて飛び上がるジャンプ)の

 

エッジの矯正にも繋がっていく動きですね。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

ピアノを弾くにも、全身が関わります。

 

 

様々な舞踊やスポーツを目で見るだけで

 

ミラーニューロンが働き、

 

動作を疑似体験するような効果がありますから、

 

常に意識をもって、

 

様々な「見る経験」、「動く経験」も

 

ピアノの勉強として取り入れようと考えると

 

あらゆることがピアノにプラスの作用をもたらします。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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                 Megumi(野谷 恵)