お手数ですが、一つ前の前書きをお読みください♪
ヨン周年記念にこんなお話しでゴメンなさいね〜^ ^; (私にとっては大事なお話しですが)
果たして最後まで読み続けられる方が一体どのくらいいるのか…。笑
シンイ日本初放送ヨン周年記念企画★ ハン国の王子と森の妖精ウンス
むかーしむかし、あるところに、ハン国の小さな森に住む小さな妖精がいました。
名前はウンス。小菊の花から生まれた、元気で明るい女の子。
幼い頃に森で見かけた初恋の王子様が忘れられず、
今日も"人間がいる世界は危険"という忠告を破って、森の外へ行こうとしていました。
ウンスがいそいそと草をかき分け進んでいくと、何かが横たわっています。
「あら?」
その隣で白い馬が心配そうに行ったり来たり。
「お馬さん、どうしたの?」
見ると、地面に男の人が倒れていました。
「大変!きっと落馬でもしたのね。ちょっと、起きて!森の夜は凍える寒さなの。こんなとこでずっと寝ていたら死んじゃうわよ!ねえったら!」
何度呼びかけても気づきません。
しかし、人間の手のひらサイズの小さなウンスにはその男を運ぶ手立てもなく、お友達の小人さん達に助けを求めました。
「手伝って、落ち葉でこの人を覆ってあげて。温かくしてあげないと」
そして白馬にも
「誰か人を呼んで来て。それまでこの人を見ていてあげるから」
と、言いました。
日が暮れかけて空気が更に冷える頃、やっと男は目を覚ましました。
そこへ白馬に案内された人々が男を助けにやってきました。
「ミヌ王子!大丈夫ですか!?」
人間に見つからぬよう、とっさにウンスと小人達は木陰に身を隠します。
そして瞼を開けた男の顔を見て、はっとしました。
「あの人・・・」
ずっとずっと何年も昔。
毎日森の奥へ剣の訓練に来ていた男の子。
幼かったウンスはいつも遠くから、その男の子を見守っていました。
『王子、もう帰りましょう。お体に障ります』
『いや、まだ帰らない。母上と約束したんだ。この国を守ると』
その時、剣先が触れた古い木の枝が勢い良くしなり、男の子の顔へ。
『うわ!』
頬を深く切ったらしく、流れる赤い血。
『王子!』
抱えられるようにお付きの供に馬へ乗せられ、男の子はその後森へは来なくなってしまいました。
ウンスはその王子様にまた一目会いたいと、大人になったら森を出て探しに行こうとしていたのです。