「自分なんか死んだらいいねん」
「もう死ぬ」
「自分なんか死んだらいいんやろ!」
これ、誰のセリフだと思います?
わずか5年しか生きていない女の子の言葉です。
どこかの映画やドラマ、物語の中のことではなく、
先日、私の目の前で5歳の女の子が言った言葉です。
ありえない話しではありません。
今年度は二人目です。
こういうことを言った子は。
自分が大切にされている実感とか
生きていていいんだ、
私は私でいいんだ、
という自己肯定感のない子が増えている
と言われるようになってから何年もたちますが、
こういうことを言う子に出会わない年があったでしょうか…。
こういう子達のご両親すべてが
虐待を行っているとか
子育てを放棄しているわけではありません。
でも、何かしらの事情はあります。
家庭でのしんどさを
こども達ってもろに受けてしまいます。
小さい心にいろんなことを抱えてしまいます。
抱えきれないしんどさを持っていても
こどもにはどうすることもできないのでしょう。
こういう言葉だけでなく
友達にあたったり、
担任に無茶を言ったり、
意味もなくものを投げてみたり。
いろんな出し方でアピールしてきます。
私たち保育士には
そういう気持ちを受け止めることはできても、
たくさん抱きしめることはできても、
その抱えているものを解消してあげることはできません。
どうかどうか。
すべてのこども達が笑顔でいれるように。
すべての家庭が笑顔でいっぱいでありますように。
私の願いはいつも
世界の平和とこどもの笑顔です。