ホテルオークラ(橋本流)接客術―人を魅きつける8つの力/橋本 保雄
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ホテル業界の神様と呼ばれた男が書いた接客術。


ホテルで働いている人達はもちろんですが、接客業に就いている方にとって参考になります。


「ホテルを利用するときは、オークラで」とお客様に意識してもらうには、どうすればいいのか?


サービスの達人が導くその答えは、すべての接客業に通ずるもの。



<著者略歴>

 1931年生まれ。専門学校卒業後、都内のホテルに就職。

 その後、スカウトされ設立準備中のホテルオークラに転職、

 89年に専務取締役、95年に副社長、99年に顧問に就任。

 74歳で死去。

 

ラストエンペラー/ジョン・ローン
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1987年、イタリア・中国・イギリス合作の映画”ラストエンペラー”


中国清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)の壮絶な人生を描いた歴史大作。


アカデミー賞では作品、監督、脚色、撮影、美術、衣裳デザイン、編集、作曲、録音の9部門を制覇。


音楽は坂本龍一が担当。(軍人役で出演も。)




この物語のはじまりは、


第二次世界大戦終戦後の1950年、ソ連での抑留を解かれ送還された中国人戦犯たちが中国・ハルビン駅にてごったがえす中、

一人の男が自殺を図る。男は一命を取り留めるものの、意識が薄らいでいく中、幼少時代を思い出していた・・・。


この男こそ、清朝最後の皇帝・溥儀である。



彼の人生はまさに壮絶。


激動の時代に生まれ、時代に翻弄された清朝最後の皇帝。


彼は、皇帝として生まれ、一市民としてその生涯を終えた。


映画には出てこないが、彼が最後に食べたいと言ったもの、


それは「チキンラーメン」


皇帝として生まれた男がである。


ラストにかつて皇帝として住んでいた紫禁城に訪れるシーンがある。


彼の半生を知った後に観ると、言葉では言い表せない感情がこみ上げてくる。



私は、公開時まだ5歳だったので、もちろんリアルタイムでは観ていない。


高校生のときだっただろうか。


ビデオを借りて観たことは覚えている。


まず映像美、中国ならではのスケールの大きさに感動した。


画面に映し出される東洋美にすっかり魅せられた私はその後、東洋美術の世界にしばし傾倒した。


近代化を推進するのは時代の流れだから仕方ないにしても、古きよきものまで捨ててしまう風潮はなんとも勿体無い。


それは中国だけではない。日本もそう。


私は大学でインテリアデザインを専攻していたこともあり、各国の建築物を調べていたことがあるが、昔の建築物には趣がある。


建築物だけじゃない。生活の仕方や服装にしてもそう。


現代社会は利便性を重要視した結果、趣を捨ててしまった。


それは時代の流れからそうせざるを得ない部分もあるから致し方ない。


利便性を追求しながらも趣も大事にしたい。


この映画を観るとそう実感する。



ヒトラー ~最期の12日間~ スタンダード・エディション
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史上最も残酷な男 ”アドルフ・ヒトラー


ヒトラー最後の個人秘書ユンゲの証言に基づき作られた作品



長くタブー視されてきた男の内面を描いたこの作品を、本国ドイツが作ったことに大きな意味がある。


たとえば日本の場合。ヒトラーのような存在は日本にはいないが、あえて例えるなら「A級戦犯の内面を描いた映画を作る」ということだろうか。間違いなくアジアからの大反発が起きる。


肯定の意見もある中で、”邪悪な犯罪者の人間性を描く必要があるのか?”という声も上がった。


実際に観た上でこの質問に答えるなら、私は”YES”と答える。


何故ならヒトラーを支持した人が確かに存在するから。


ヒトラーを崇拝し、彼の自殺後、これから先に希望を持てず自ら死んでいった人達もいる。生き延びるチャンスがあった状況の中で。


何故、彼らは自らの尊い命を捨ててでもヒトラーを支持したのか?


そこを突き詰めなければ悲惨な歴史は繰り返される。


事実、ヒトラーの死後も第二のヒトラーのような存在は当たり前に存在する。


何故、ヒトラーは多くの人達の心をつかむ事ができたのか?


そこに着目しなければ世界に平和は訪れない。


それも歴史が物語っている事実。